名古屋の血
静岡には名古屋圏文化の血が混じっているようだ。 普通のスーパーには普通に「きしめん」が大きな顔をして並ぶし、八丁味噌も簡単に手に入る。 チューブに入れられた「味噌カツソース」も欠かせない。 そして、言葉も若干「みゃあ、みゃあ」言っている。
昨日書いた沼津駅のおでん屋にも、実は「静岡仕立ておでん」の文字があった。 静岡では、ちょうど東京下町の子供たちが、駄菓子屋さんでもんじゃ焼きを食べていたように、駄菓子屋さんでおでんが並ぶ(らしい)。 「関東炊き」をもっと薄くしたようなダシで煮てから、そこに八丁味噌ベースの「味噌おでん」の味噌をかけ、鰹節粉を振りかけて食べる。 味噌だけ、または、鰹節粉だけをかける場合もある。 これは「関東炊き」と区別するために「静岡おでん」と呼ばれているが、実際の発音は「しぞーかおでん」である。
「美味い」は「うみゃあ」だが、伊豆ではその上、語尾に「ら(発音は『らあ』)」までくっ付く。 「うみゃあらあ」だ。 語尾の「ら」は、言うなれば「でしょ」とか「だよね」のニュアンスに近い感じだ。 「しぞーかおでんはうみゃあらあ。」「んだ、うみゃあ、うみゃあ。」・・大袈裟に言えばこんな会話になる。
春になると交通安全運動があって、国道を走っていると歩道橋に大きな横断幕が掲げられ、注意を促すスローガンが張り出されるが、ある年、「あぶにゃあ!そのスピード!」というものを見つけ、大受けしてしまった。 あんなスローガンを掲げられたら、地元以外の人にはかえって危ないのではないかな。
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