柚子でチーズケーキ
クリスマスのデザートに何を用意しようかと考えていたが、ホワイトクリスマスのイメージで、白い清楚な感じのお皿に仕立てたかったので、結局レアチーズケーキを固めた。 作っている途中でふと柚子が目に止まり、レモン汁の代わりに柚子の絞り汁を使ってみた。 土台になるチョコレートケーキのクラムにも、柚子の皮のみじん切りを混ぜ込んで、すっきりと軽い苦味をプラス。 いつもとは違う「大人の味」のレアチーズケーキを目指した。
柚子は使い方を間違えると野暮ったい味になるので、バランスが難しい。 特に甘い味と合わせて使う時には、要注意のように感じている。 ほんのりと飲み込んでからふわっと香るくらいで留めておくのが、洋菓子では無難だ。 ある一線を越えた途端に、とても安っぽい、香りだけ後付けしたようなケーキに変わってしまう。
最近では韓国の柚子茶(柚子を細かく切ったものが蜜漬けになっていて、お湯で溶いていただく。)も、そう難しくなく手に入るようになった。 あれをホットココアに入れると美味しい! ココアを作る時に普段の半分くらいの甘さに調整しておき、仕上げに柚子茶を溶かす。 やっぱりチョコレートと柑橘類は相性が良いみたいだ。
さて、柚子のレアチーズケーキはお客様に好評だったようで、ホッ! 思いつきで作ると、出来上がって味見する時にドキドキする。 どこかの過程で迷いが生じる時は、大抵成功せず、何も迷わずにささっと作れてしまった時は、大抵上手くいくのも不思議だ。 素材に呼ばれるって、こういうことを指すのかも知れない。
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