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2004.12.16

よく見ると変

某旅行雑誌の地域担当者が挨拶にみえて、見本誌を一冊置いていった。 ページをめくりながら、他のお宿がどんな切り口でどんな広告を打っているのかを、興味深く眺めていた。

どんな写真をどんなレイアウトで使うかが大きなポイントになるのは、ウェブでも雑誌でも同じことだ。 だが、雑誌の場合は掲載するスペースによって広告料金が変わってくるので、写真の大きさや点数も制約を受けることになる。 つまり、思うように自由にはならない場合が多い。 写真が一点しか掲載できないような小さなスペースの場合、料理の写真にするのか、建物の外観を見せるのか、お風呂にするのかは大きな問題になり得るのは、同業者の端くれとして気持ちはよくわかる。 その上、例えば料理の写真に決めたとしても、何種類もあるポジの中からどれを選ぶかは、大いに頭を痛める所だ。

読者は案外細かなところまで目が届かないもので、イメージが優先するためか、お皿の上に不自然なものが写されていても、気付かないことがある。 それを利用して、食べられないとわかっていてもきれいに見える料理写真を撮影することも可能だ。 実際にたくさんの宿の広告が掲載されている雑誌などをよくよく見ると、「ん?」というものも、いくつか見つかるはず。

今日届けられた雑誌の中で思わず笑ってしまったのは、大皿の上にガトーショコラと思しきケーキが一切れ、その隣にはエリンギのソテーと絹さやが添えられていた。 見間違えかと自分の目を疑って何度も見直したが、やっぱりケーキだし、エリンギだ。 写真の大きさは3センチ四方ほど。 百歩譲れば、ぱっと見はよく焼き色のついたステーキに見えなくもない。

どんな訳でどんな状況下でこの写真を撮影したのか、知る由もないが、きっと何か困ったことでも起きたのだろう。 何となく困った気持ちがわからないでもなくて、笑った後でどこかちょっと哀しい気持ちがした。 

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