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2004.12.03

長寿銭

この辺りでは天寿を全うするように亡くなった方のお葬式に行くと、「ご会葬御礼」のカードに5円玉が赤いビニールテープで貼り付けてある。 東京ではこのような習慣を見たことがなかったので、初めは何のことやらさっぱり謎であったが、やがてそこには「故人にあやかって、あなたも長寿でありますように」という意味が込められていることを知った。 この5円玉は「長寿銭」と呼ばれる。

別に何歳以上の方のお葬式で、などと決まりがあるわけではないようだが、まあ大体お年寄りと呼ばれる程度の年齢で適応される。 突発的な事故の場合を除いては、それ以下でも5円玉を貼る場合もあるようだ。 要は喪主を始めとする残された家族側が、その家族の死をどうとらえるかによるのだと思う。

これほどまでに寿命が延びてくると、長寿のありがたみが薄れてしまうが、ついちょっと前まで60歳台で人生を終えるのが当たり前だったことを思えば、故人の長寿にあやかりたいと思う気持ちも解からなくはない。 それ以上に、亡くなってからも、あやかりたいと羨ましがられるほどだった故人の人生は、それだけでも素敵なことだろうと思う。

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