時期相応に
野菜の値段がやっと落ち着いてきたと一安心したら、今度は卵が値上がりしている。 この時期は気温が下がって、パイ生地など『温度が高いとダレてくるもの』も作業しやすくなるし、ケーキのベースとなるスポンジ等、年末年始を控えて作りおきしておくべき素材が多いので、正直なところ卵の高騰は堪える。 とりあえず作業の先送りをしながら、様子を見ているところだが、あまりに先送りすると自分の首を締めることになりかねないので、「せめてもうちょっと安くならないかな」と、待ち望んでいる感じだ。
『ますたあ』に卵が高いとぼやいたら、「普段の卵が安過ぎるよね」という話になった。 言われてみれば、あんな高蛋白食品であんな値段のものは滅多に存在しない。 10個入り1パック300円だって、他と比べてみればそれほど高いものではないのだけれど、普段の安さに感覚が慣れてしまうと、ついつい「200%か・・」となってしまうのである。
「商売で料理しているんだから、高くても使いたければ買えば良いじゃないか」と、もう一人の自分が言っているが、原価計算をする自分が、「いやいや、卵を控えて、その分のお金を別の素材に振り分けたら、もっとおもしろいものが作れるはず」と、反論している。 こんな時期に台風崩れの低気圧が大騒ぎしていった日曜日、汗ばむような気温の中で、気候も食品価格も時期相応に早く落ち着いて欲しいものだと、溜め息をついていた。
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