元気なほうれん草
最近、新鮮なほうれん草が安く売られているのを、目にする機会が多い。 多分「路地もの」で、丈が短い割に軸が太くて、ずんぐりむっくりしている。 色も黒々とした濃い緑色をして、根元のピンク色とのコントラストも鮮やか。 見るからに力強い印象だ。
茹でる前にボールに張った水に放しておくと、根元に残っていた土が落ちてくる。 砂のような色が淡くて細かくさらさらの土のもの、粒の大きい泥の塊が落ちてくるもの。 育った畑によって土の様子も様々だ。 中には一枚の枯葉がプッカリ浮いてくるものもあって、「あ、雑木林でも近くにあったのかな?」と、一瞬和んだりする。
手元にあるほうれん草は、いったいどんな景色を見ながら、どんな音を聞いて育ってきたのだろう。 思いを馳せながらの厨房仕事も、またオツなもの。
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