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2005.01.29

似たもの同士

エビとカニにマグロが加われば、間違いなく「三大日本人の好きな食材」になるのだと思う。 ある旅館の広告に「海老カニ合戦」という名の宿泊プランを見つけて笑ってしまった。 夕食に伊勢エビとカニが両方ついてくるらしい。 カニ食べ放題をうたい文句に集客している宿やパックツアーがたくさんあることを考えても、やはり大半の人にとって、カニは食材として魅力的なのだろうし、エビも相当に親しまれた食材で、特に伊勢エビとくれば文句の付け様も無いのだろうと思う。

先日、熱海の某洋食店でお昼を食べた。 メニューにあった「海老とカニのクリームコロッケ」。 自称クリームコロッケ評論家?の私は、初めてのお店でこのメニューを見つけてしまったら、食べないわけにはいかない。 正直言って「海老とカニ」の部分はどうでも良かったのだけれど、最近では何も具の入っていないクリームコロッケを、メニューに載せているお店の方が少なくなってしまい、何かしら具が入っている状態も、あまり気にならなくなってきた。(それでも選べるならば、私は具を使わないクリームコロッケが王道だと思っているのだが。) メニューだけを見て想像したのは、二個お皿に載せられているクリームコロッケの、片方がエビ入りでもう片方がカニ入りのもの。 が、実際に運ばれてきたのは、初めて見る形態のものだった。

ころころに太ったエビフライのようなものがふたつ。 ちゃんとエビの尻尾が見えている。 ナイフで切ってみると、背開きにしたやや大き目のブラックタイガーを包むように、カニクリームコロッケの種が付けられ、揚げてあるというものだった。 確かに「海老とカニの・・」の文字そのまんまだ。

クリームコロッケとしては大変失礼ながら、「またアレを食べに行こう」とまでは思えないものだった。 ごく普通の味がした。 そこを除外して考えてみても、自分の中で出された結論は、「やっぱりエビとカニは合わない」ということだ。 エビとカニが口の中で喧嘩しているみたいで、マッチしていないのである。 不味くはないのだが、なんだか不協和音。 別々の方が良いなあ、と、食べながら思っていた。 それぞれの素材が強烈な自己主張をしていないのが救いだった。

似たもの同士が近づくと、逆に些細な違いが強調されて気になり、上手く調和がとれなかったりする。 人間関係も食材の組み合わせも、同じようなものかも知れない。 

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