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2005.02.03

マヨネーズを混ぜながら

マヨネーズを作る。 ただひたすらに一定のリズムで泡だて器を動かしながら、オイルをタラタラとボウルに流し込んでゆく。 ひとりなので右手は泡だて器、左手にはオイルの入った計量カップ。 カタカタと泡だて器がボウルの壁に当たる音だけが、冷えた厨房に響く。

自分で作るマヨネーズは、どうやっても市販品の味にはならない。 何をどうやって味付けすればあの味が出来るのか、不思議で仕方が無い。 もちろんそこが企業秘密なのだろうけれど。 マヨネーズという名前は同じでも、全く別物だ。 使い道によって、市販品も利用するし、自分でも作る。 それぞれに適した使い道がある。

卵黄とフレンチマスタード、それにビネガーとオイル。 基本の材料はこれだけだ。 ひとつひとつ取り上げれば個性の強い食材ばかりなのに、全部混じってマヨネーズになると、もう原料が何かわからないほどに別の物になっている。 見事なまでの個性埋没、いや、個性の融合と言うべきなのだろう。

最近、ごひいきにしているロックバンドのメンバーのひとりが、単独で他のロックアーティストとコラボレーションして、アルバムを発表した。 それぞれがそのまんま存在している印象が強く、コラボレーションしていることを活かしきれていない感じがして、個人的にはとても残念だった。 買ってきて手元に置いたは良いが、聴く気になれず、そのまんま飾ってある。 今後、また元のバンドで活動する上で、経験が活かされることに期待したいと思う、親心のようなファン心理というところだろうか。

個性というものの扱いの難しさについて、マヨネーズに重ね合わせて、ぼんやり考えていた。

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