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2005.02.28

吊るし飾り

雛祭りも近くなった。 この歳になって・・とも思いつつ、雛祭りは春の訪れを告げてくれる行事のようにも感じられて、なんとなく嬉しい。 

伊豆の稲取周辺では昔から「雛のつるし飾り」という、独特の飾り付けがなされてきたようだ。 手持ちの縮緬などを使って、ひとつ5センチ前後の小さなマスコットを作り、それを丁度「どんど焼きのお団子」よろしく、等間隔で木の枝や糸で吊るし、高い場所から下に向かって飾る。 トラディショナルな飾りは、手毬や貝などを模ったマスコットのようだが、最近はいろいろ工夫するご家庭もあるようで、ポケモンのキャラクターや流行物もあったりして面白い。 これはきれいで可愛い、ということで、手先の器用な奥様方の中には、「お正月用の吊るし飾り」を作ったり、地場産品のマスコットを作ったりする方も居られて、伊豆ではあちらこちらで「吊るし飾りブーム」が起きている。

実際を見れば華やかだし、可愛いし、おめでたい感じもして、いかにも女性好みの飾りだ。 ただ、個人的には「吊るし飾り」という語呂が、ちょっと汚く感じられて残念に思っている。 例えば「枝垂れ梅」にちなんで「雛の枝垂れ飾り」なんていう呼び方にするだけでも上品さがぐっと増すのに、勿体無いなあ・・なんて、ついつい考えてしまうのだ。 これは、以前書いた「温泉の『かけ流し』」と同様な、個人的こだわりではあるのだが。

日本語は微妙で細やかな表現が可能な言語だ。 つまり、日本語が潜在的に持っている可能性は、非常に高いのではないかと思う。 それを使いこなせるかどうか、奥行きをどこまで引き出せるかは、使い手の力量にかかっているのだろう。 こんな風にして、毎日少しずつ文章を書きながら、自分もそのトレーニングをしているのかもしれない。

この時期に伊豆においでになる機会があれば、ぜひどこかで「雛の吊るし飾り」をご覧いただくことをお勧めしたい。 特に女性同士の旅行なら、喜んでいただけるのでは・・?

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