グルーミングの日曜日
夏休みやゴールデンウィーク、お正月を除けば、この仕事はどうしても週末の土曜日が、一番忙しくなることが多い。 日曜日の朝、お客様方を送り出してからは、まず掃除。 一通り片付けるともうお昼ご飯だ。 食事を終えるとカックンと気が抜けてぼんやりしてくる。 読めなかった土曜日からの新聞をまとめ読みしたり、洗濯物をたたんだりしてくだらない野暮用を片付け、音楽を聴いたりと、物静かに過ごすことが多い。
ふと手荒れが気になって良く見ると、ひび割れて血が滲んだりしている。 ありゃありゃと慌ててハンドクリームを塗りたくる。 塗りながら変な痛みを見つけ、原因を除きこむと、指先に小さな火傷の水ぶくれ。 なんでその時に気付かないのかが不思議だが、こんな風に、どうでも良いことは日曜日の午後に見つけることがほとんどだ。 あれ、そろそろ足の爪が伸びてきたから切らなくちゃな、とか。 本当にどうでも良いこと。
発見の日曜日とでも言うべきか、集中が解けてからになって見えるものがあるのは、それはそれでおもしろいと思う。 きっと集中している時と、ぼんやりしている時は、見えているものが違うのだろう。
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