« ホットミルク | トップページ | 奥ゆかしい感じも好き »

2005.02.08

「窯変 源氏物語」 その2

だいぶ読み進んできた。 とはいえ、まだ4巻・・全部で14巻あることを思えば、先はまだまだ長い。 「源氏の君」は27歳になった。 物語の中だけ、時がどんどん流れてゆくのが、なんとも妙な気分だ。

ひとつ訂正しなくてはならない。 読み始めようとしていた時点のブログに「源氏物語は歪んだ恋愛の話である」などと書いてしまったが、これは大きな誤りであった。 確かに、私が高校時代の古文の時間に学んだ、始めの数編だけを読めば、そうととらえられなくも無いのであるが、読み進めてゆくうちにどんどん様相が変わってきている。 色恋のことばかりをテーマにしているのではないし、男と女の有り様を通じて、何かもっと本質的なものに触れたがっているような、そんな気配が感じられる。 この長い物語が何を読者に伝えたかったのか、そのことについて考察するのは、全巻読み終えるまで「おあずけ」にしておきたい。 やはり、生半可な知識で物事を語るのは良くないことだな、と、反省している。

今朝は診療予約を入れておいた病院に、定期検査の結果を聞きに行ってきた。 受付を済ませ、待合室で一心不乱に読みふけっていたところに、床の清掃に来た職員がモップを滑らせながら、いきなり話し掛けてきた。 「何読んでんの?」(病院の清掃職員は、愛想がよくて人懐っこい人が多いみたいだ。 馴れ馴れしく話し掛けられても、別に知り合いでもなんでもないのだが。) 思わずこちらもびっくりして、「源氏物語!」と、人懐っこく返事をしたら、オジサンは二ヤッと笑いながら、「オツだねぇ。」との言葉を残して踵を返していった。 モップを動かしつづけているオジサンの後ろ姿を見ながら、「妙な会話をしたもんだな」、と、ひとりで苦笑した。 「そうか、『源氏物語』はオツなものなのか・・」 ひとつ教えられたような不思議な気分がした。

|

« ホットミルク | トップページ | 奥ゆかしい感じも好き »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「窯変 源氏物語」 その2:

« ホットミルク | トップページ | 奥ゆかしい感じも好き »