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2005.04.15

いろいろな人たち

松葉杖生活になった原因は、膝のお皿が外れてしまったことだ。 はいていたジーンズの上からでもはっきり判るほど、ぽっこりとお皿の骨が外側にずれた。 実際のずれ具合を見たら、意識がどこかに吹っ飛んでしまうことが安易に予測できたので、処置の間も天井を見ながら痛みをこらえていた。

整形外科の医者は、無骨な人が多い気がする。 太いぷくぷくの指をしながら非常に器用な細かい処置をする、そんな印象があるのだ。 いやーな感じの脂汗を流している私を見て、とりあえず痛み止めの筋肉注射。 レントゲンを撮って、関節内注射を一本。 で、膝を徐々に伸ばしながらぐぐっと骨を押し戻す・・言ってしまえば処置はそれだけだった。 ギャースカ痛がっている私を押さえ込む看護師さんが二人、そして、痛がろうが何だろうが構わずギュッと力を入れて骨を押し込む医者。 あの思い切りは私には到底できない技だ。 「ああ、可哀想に」とか「痛いんだろうなあ、この人・・」なんて少しでも考えて躊躇したら、絶対に手技は上手くいかずに患者は余計苦しむことになってしまう。 その辺りの勇気と言うか思い切りと言うか、割り切り具合こそが、整形外科医に求められる部分なんじゃないかと思ったりする。

痛み止めをたくさん使われても、痛かった。 大ムカデに噛まれた時も相当痛かったが、今回は記録更新だ。 落ち着いてから、処置の間私を押さえ込んでくれていた同年代の看護師さんに聞かれた。 「ねえ、陣痛とどっちが痛かった?」 「陣痛の方が楽でした」 「やっぱり・・女の人には必ず聞いちゃうんだけど、みんなそう言うんですよね。」

ちなみに私が骨をはずしたのは、別の病院の中でであった。 そこは整形外科も診療科目として含まれていたのだが、たまたま事故が起きたのが運悪く日曜日で、整形外科の医者が当直ではなかった。 救急外来に呼ばれたのは脳外科の医者で、車椅子の私の膝をジーパンの上から見るなり、こう言い放った。 「明日までここでこのまんま入院して、明日の朝、整形の先生が来たらはめてもらったら良いと思う。」 車椅子を押していた看護師さんと私はほぼ同時に「ハァ?!」と、医者の顔をにらみ付けてしまった。 その医者がレントゲン室に入って行った後で、私は看護師さんに頼み込んだ。 「この痛みで一晩過ごすのは無理だから、どこかに転送して。」 言われるまでもないと言う顔で同情しながら「大丈夫、ちゃんと転送するから。」 出来上がったレントゲン写真を見て、その脳外科の医者は「骨、はずれちゃってるよ」と笑う・・いや、そんなこと言われなくてももう判ってますから。 それより早く転送先の整形外科見つけてください!! 病院の事情はそこそこ解るつもりだが、医者も色々である。

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