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2005.04.17

ふーん

馬鹿にして「ふーん」などと口にしているわけではなく、感心しての「ふーん」だ。

松葉杖を使っているのを良いことにして、公の場所に設置されている身障者用トイレ(最近はおむつ交換台や人工肛門で生活している方々の為の設備などを併設して、多目的トイレという名称で呼ばれることも多いらしい。)を使ってみたりしている。 こちらには余裕があるので、珍しがり屋の私は当然余計なことを観察しながらの利用だ。

小さな力でしかも片手で操作できる扉やバルブ、便器に座る際に体重を預ける手すりなど、なるほど使ってみると「ふーん」と思う。 先人の方々の創意工夫の結果だろうし、まだまだ進化を続ける余地もあるに違いない。 偶然なのか、はたまたそういうものなのかは不明だが、手すりが小さくぐらつくことがほとんどで、体重をかけた時に一瞬焦る。 構造的にはやはり若干の無理があるのかな、ハードな使用には耐えられないのかな、などと考えながら用を足す。

利用者全体から見れば、こういったトイレを選んで使わなければならない人の数は僅かだろう。 でも、使う人はその施設が無ければ用を足せないのであるから、メンテナンスや点検、清掃はより気にかけて行わなくてはならず、施設を管理する側も人件費がかかって大変なのだろうな、そんなことも思う。

車椅子マークが付いている駐車場の敷地に健常者が駐車したり、身障者用のトイレで子供が遊んだり、わざわざその必要がない人がそちらのトイレを使ったり、公の場ではそんな問題も起きていると聞く。 実際に利用している人が多くなくても、そういう人はそこしか使えない「限定された場所」であることを、もっと健常者は認識する必要があるのかも知れない。

安静の暇つぶしに、テレビで競馬の皐月賞の中継を見ていた。 圧倒的人気を誇っていた馬が、レース直前に空から風に飛ばされてくる桜の花びらを顔に受けて、それを払うように、見ようによっては花びらにじゃれるように、首を動かして騎手にたしなめられていた。 大一番を目前にしていることも知らずに無邪気な馬の姿に、朗らかな気分になりながら、「そうか、馬は手が使えないんだったな。」と思った。

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