« セミの初鳴きに強がりを少し | トップページ | コンビニでびっくり »

2005.05.17

正しい野菜

修善寺にあるスーパーマーケットへ出かけたら、通常の野菜売り場の横にちょっとした棚が備え付けられていて、地元で取れた野菜が100円で並んでいた。 小松菜、長ネギ、シイタケ、キャベツ、大根・・。 どれも本来の売り場のものに比べ半額ほどになっている。 大ぶりで存在感のある見た目に強いインパクトを覚えながらも、「どうせ自分達で食べてしまうのだから、見た目を気にする必要もないし、安いに越した事は無いし。」と、いくつかを買い込んで来た。

さて、それらの野菜の使い勝手はと言うと、これもなかなかインパクトが強かったのでご報告。 まず、すべての野菜がよく言えば「繊維がしっかりしている」、悪く言うと「硬いまたはこわい」。 長ネギは極端に表現するとジョリジョリした感じだし、キャベツは炒めても歯ごたえがある。 普段のキャベツはフライパンの余熱でも十分にしんなりするのだが、今回のキャベツはちょっとやそっとの加熱にはへこたれない強さがある。 そして、青い野菜は青臭い味がするし、野菜それぞれの味や香りがとても強かった。 小松菜は茹でてからしっかりさらさないとアクが残ったし、長ネギは生のまま刻んでいたら涙が出て、香りも辛味も立派だった。

何も言わずにテーブルに料理を並べて食事をしていたら、『ますたあ』が「今日の野菜はどれも美味しいね」と、言う。 地場産品のコーナーで買ってきた野菜ばかりだと説明すると、妙に納得した表情である。 確かに味も香りもひと昔前の野菜のそれだ。 でも、この歯ごたえはお年寄りや歯の弱い人にはつらいだろうな。 自分達の子供の頃は、どんな野菜を食べてもこんな感じだったと話が弾んだ。 野菜嫌いの子供たちも多かったし、辛くて困るような大根おろしも頻繁に遭遇していた。 いつから今のように自己主張の少ない、きれいな姿の野菜ばかりになったのだろう。

品種が違うのかそれとも育て方の違いか、どこでこんなに大きな差がでるのかが不思議で仕方ない。 こういう素材こそを使ってお客様の料理も作りたいと思う反面、これだけ癖が強いと残すお客様も出てくるかなとも、不安が頭をよぎる。 最近のお客様は自己主張の少ない、柔らかい野菜に慣れているからな・・。 作り手の腕を見込んで来店してきてくれる街のレストランのお客様方と違い、ある程度客層のターゲットを広げなくてはならない観光地の宿泊施設の哀しさが身にしみる。 メモリアのお客様を信用して、正しい野菜を使うかどうか・・ひとり頭の中でウーンと唸っていた。

|

« セミの初鳴きに強がりを少し | トップページ | コンビニでびっくり »

コメント

幼い子に人参嫌いが減ったのも、人参がにんじんくさくなくて、薄くて甘い味になったからのようですよ。

投稿: かおる | 2005.05.17 22:12

かおるさん、本当にそう思います。
今の人参だったら、嫌いになる理由が見つからないですよね。 お客様の幼児食でも、人参を残してくる方は少ないですもの! かつては子供に嫌われる野菜の代表選手だったのに。 あの独特の人参の香り・・今では人参の葉っぱでないと味わえないのかも知れません。
(さすがにセロリやピーマンは嫌いなお子様も見受けられますが・・。)

投稿: リーボー | 2005.05.17 22:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 正しい野菜:

« セミの初鳴きに強がりを少し | トップページ | コンビニでびっくり »