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2005.05.10

朝食のことを考える その2

これだけ豊かな食事ができる国になり、「国民総成人病時代」などと称され摂取熱量過多となると、朝食を抜いたからといって、好ましい結果がでる人の方が多いのではないかと思ってしまう。 『ますたあ』のように食事を摂らなくても体がなんともない人にとっては、摂取熱量の総量を減らすことができるメリットの方が、表に出てきそうな気さえする。 現に世の中では、何年も食事を摂らなくても大丈夫だったという人が、本を書いたりしているのだし、テレビで見たアフリカの小さな国では、習慣的に食事は1日一回だけ。 それも毎日、穀物の粉をお湯で練ったものだけだった。 別に朝・昼・晩と3回に分けて食事をする必要もないのかもしれない。

ところが先日、とある管理栄養士さんが講演しているのを聞いて、目から鱗が落ちた。 簡単に要約すると以下の通りである。

人は何のために食事をするかと尋ねると、大抵の人は「栄養を摂るため」と、答える。 つまりエネルギー源を補給するのが目的だと思っている。 それは決して間違いではないし、専門家の誰が見ても正論だ。 しかし、実際に人が食事をしている時に体に起きている現象を研究してみると、実はもの凄くエネルギーを消費することが解ってきた。 咀嚼や嚥下(噛むことや飲み下すこと)に運動エネルギーを使うだけでなく、消化するために胃や腸が活発に動き、血液の循環も盛んになるから脈拍も上がり、呼吸も速くなる。 その上、食べ始めて5分もすると体温が上がり始める。 それらは全てエネルギーを消費することばかりであって、実際に人が食べたものをエネルギーとして利用できるまでには更に15分近くを要する。 つまり、エネルギーの先行投資がなければ、人間はエネルギー源を吸収できない。 だから食事は、エネルギーを使う習慣を体に覚えさせる行為でもあり、これは別の言い方では基礎代謝が亢進されるとか、太りにくい体質になると言うことに他ならない。 だから、太らない体を作るためには、ちゃんと3回食事をするべきだし、統計学的にも「3食摂っている人は肥満が少ない」というデータも得られている。 特に睡眠中に代謝が低下している体を、活動の前に代謝を活発に戻すという意味において、朝食を摂ることには大きな意味がある。 逆を言えば、これから眠ろうとしている前に摂る夕食は、量も少なく軽くても良い。

代謝を活発にするための食事、そう考えると、必要性もずいぶん違って見えてくる。 私個人としては、この考え方の方がしっくり納得できるので、何故朝食が必要かと尋ねられたら、この理論を使おうと思った。

確かに昨日書いたお客様の奥様も私も痩せ型だし、朝食を摂らない習慣の『ますたあ』は太り気味だ。 やはり基礎代謝に関係があるのだろうか。

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