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2005.06.21

ちょっと海まで

かなり久しぶりに海を見てきた。 いや正確に書けば、訪れた先の建物がいきなり海に面していたのだ。 毎年この時期に開かれる食中毒防止の為の講習会。 今までは地元の湯ケ島地区で開催されるものに参加していたが、今年は開催日が膝の受診日に重なってしまったので、一足早く西伊豆の土肥(とい)地区のものを受けることにした。 会場を囲む道路に、駐車場とも路上駐車ともつかないような微妙な雰囲気で縦列駐車して、ふと視線を上げたら、防波堤の向こうにいきなり海が広がっていてびっくりした。

曇っていたせいか海は青とグレーを混ぜたような色。 あまり遠くない所に漁船が何艘か出ていて作業をしている姿が見える。 防波堤では釣り糸を垂れる親子連れ。 海沿いの遊歩道に架かる橋の下では、ツバメが子育てをしているらしく頻回に出入りしている。 夏は海水浴で賑わう土肥も、オフシーズンには趣ある漁港だ。 べたべたするような海の匂いの風に包まれながら、ぼんやり景色を眺めていた。

足がこのような調子だから、入口に近い場所に駐車させてもらうつもりで、時間より早く到着できるように家を出てきた。 時間つぶしの本も助手席にスタンバイしてきたのだが、そんなものは何だかどうでも良くなってしまった。 きらきら光る海面が眩しい。 波の音、風の音、鳥の鳴き声。 窓を下げてハンドルに覆い被さるようにして、ぼんやり過ごしていた。 とりとめもなく心に浮かんでくる小さな記憶の断片を手繰り寄せるようにしながら。

ちょっと峠を越えればすぐだというのに、「いつでも行けるから」と甘えて、実は海に出かけることが滅多にない。 山あいの風景に慣れてしまった身には、この海独特の開放感が新鮮に感じられる。

たまには良いものだな。 また夏が終わった頃にでもぼんやりしに来てみようかな。 そんなことを思いながらの講習だった。

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