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2005.07.31

種の油

木製の胡椒挽き(ペッパーミル)は、長年使っているとじんわりと油分が染み込んでくる。 厨房で使っているからか?、それとも、掌に残っていた油が移ってゆくのか?とも思っていたのだが、どうやら最も染み込みが激しいのは粉になった胡椒が出てくる部分で、次いで内部の挽く前の全形のままの胡椒が入っているところだ。 つまり、胡椒そのものから油が出ているのである。 胡椒を手に取ってもとてもそんな印象は受けないのだけれど、微量含まれているのだろう。 未熟な実であるグリーンペッパーやホワイトペッパーよりも、植物の種としてしっかり熟したブラックペッパーの方が、油の染み込みも格段に多いみたいだ。

コーヒーもドリップした後の抽出液の表面をある角度から見ると、微妙に油のような膜が浮かんでいるのを見ることがある。 器具などの洗浄が不十分なのかと気を遣ったこともあったが、コーヒー問屋の営業さんの話では、確かにそんなこともあるそうである。 それはコーヒーに含まれている油で、心配ないとの話を聞いて安心した。

考えてみれば種子は植物にとって、子孫を増やすための大事なものであり、たくさんの栄養分をカプセル状に蓄えたものだ。 植物油を採るための大豆もトウモロコシも、ナタネもみんな種子である。 胡椒やコーヒーに油が含まれていたって、何の不思議も無い。

自分たちはたくさんの植物の種を食品としていただいているのだな、と、胡椒挽きを洗って水をはじく様子を眺めながら、改めて思い知らされた気分になった。

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