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2005.07.07

今日は七夕

7月7日、七夕だ。 メモリアの辺りは夕方から雲に覆われている。 フィクションだと知っていても織姫と彦星のお話を思い出して、なんとなく天気を気にしてしまうのが不思議だ。 宇宙レベルで考えれば、雲なんて地球の、それも地上に近い場所にしか存在しないのだから、全く論外なのは百も承知だけれど、『一年に一度だけ逢う』という物語の設定が、皆に何か特別な感情を抱かせているのかも知れないとも思う。

一年に一度というのは、とても微妙な時間設定だ。 親しい仲ならもっと頻繁に会う機会を作るのが普通だろうし、仕事に追われていたって2ヶ月に一度くらいは時間を持てるだろう。 遠距離恋愛をしているカップルも、国内ならば半年に一度くらいは何とか会えるのではないだろうか。 それに引き換え、そんなに親しくない相手や積極的に会おうとも思わない相手ならば、何年会わなくたって気にならないし、10年以上経過してから誰かの結婚式とか同窓会とかといった非能動的な機会で、たまたま偶然に会ってしまうとか、そんな状況でも充分だろう。

案外身の回りに色々な変化があったり、趣味や嗜好も若干変化し、容姿もそこそこ変わったりといった相手の変化の大きさを、戸惑うことなく会った瞬間に受け入れられるかどうか、そのぎりぎりの距離が一年という期間なのではないだろうか。 自分が知っている一年前の相手と、目の前に居る現在の相手とのギャップを、どこかで楽しみながら比べながら、それでも結局は「変わっていないなぁ」と安心できる。 そんなぎりぎりの時間だろう。 そして、ギャップが大きくならないように現実を更新しながら、微妙な距離のまま親しい関係が続いてゆくのかも知れない。 頻会に会わなくても関係を遠ざけはしないし、かといって、相手の全てを事細かに知ろうとも思わない、日々の小さなことに拘らなくても親しい関係は変わらない・・『一年に一度』はそんな信頼関係の上に成り立っているのではないだろうか。

会えるのに逢わない、それもまた大人にしか理解できないある種の快感なのかも知れない。 少々逆説的か? ともかく、織姫と彦星の逢瀬に乾杯!


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