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2005.08.07

評価 その1

看護学生だった頃、評価について叩き込まれた。 当時は、看護行為を行うに当り一連のプロセスに沿うように教育を受けていて、それは情報収集→問題点の抽出→目標の設定→具体策の立案→実施→結果→評価というものだった。 日々の実習レポートもケースサマリーも全てこの流れに沿ってまとめてゆくのだが、慣れないうちは必ず「評価」でつまずく。 評価すべき段になって評価できないことを知るのだ。 教授には良く注意された。 「評価ができないということは、つまり、到達目標が具体的でないということです。」 例えばお風呂に入れない患者さんの体を絞った熱いタオルで拭き清める計画を立てたとする。 目標は皮膚を清潔に保ち二次的な感染症を防止することと、皮膚の汚れに対する不快感の軽減だとしよう。 ここで大事なのは、どういう状況が二次的な感染症を防止したことになるのか、何を持って不快感が軽減できたとするのか、具体的にしておくことだ。 感染症にかかると身体的サインが現れる・・熱が出る、発疹が出る、痛みが出る等もあれば、血液検査で炎症反応が陽性化したり白血球が増えたり、白血球の組成が変化したりする。 そういったサインが現れないことを一つ一つ確認しなければ評価にはならない。 また、患者さんが体を拭いた時や後で「気持ち良い」と言ってくれたり、穏やかな表情になったり、笑顔が現れたり、という快感を表現する何かが出現することを目標にしておかないと、本当に気持ちよかったのかどうか評価できないのである。

昨日書き込んだ内容についての続きをいろいろ考えているうちに、経営の評価とはいったい何か?という問題が出てきた。 一般的には倒産や破産したりしないこと、利益がなるべくたくさん出ること、一言で書けば儲かることだろう。 当たり前だ。 だが、現場ではたくさん儲けが出ているのにちっとも楽しくないと感じる日もあれば、付帯売り上げは少ないのにすごく楽しく仕事できる日もある。 そもそも儲けだけを考えているなら、夜遅くまで空調やライトを煌々と点けて電気代を嵩ませ、とっくに時間を過ぎているのにバーカウンターを営業していることすら間違っている。 一般的な経営の評価からは外れるはずだ。 しかし、楽しくなかった日のお客さんは一度きりの来訪になることが多いのに対して、楽しかった日のお客さんはレピーターになって将来何度も売り上げを付けてくれる。 そう考えると長い目で見れば経営の視点から外れているとも言い切れない。 お客さんが美味しくお酒を飲めたり、美味しく食事ができたり、ゆっくり休むことで元気になったり本来のゆとりを取り戻したり、良い表情になったりして、それを見て私も喜ぶこと。 その上、そこそこにお金も儲かること・・これら全ての要素が経営の評価であって欲しいと思うのが今の正直な気持ちだ。 ただ儲かればそれで良いのではなくて。 どういう相手からどういう内容のお金をいただいて儲かったのか、それも大事だと思いたい。

こんな考えは、やはり経営の基本から外れているだろうか。 いろいろ難しいことだとは思うが・・。

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