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2005.09.06

ごはん喰いの独り言

さほどのこだわりはないものの、私は「ごはん好き」だ。 パンとごはんが並んでいたら、迷わずごはんを選ぶ。 朝食もごはん。 ごはん食なら何日続いても大丈夫。 体調が悪い時に選ぶのもごはん物である。 一方の『ますたあ』は「パン好き」。 フレンチレストランでパンのお代わりを繰り返す場合は、一緒に居て少々気恥ずかしいこともあるが、美味しいパンに巡り合った時の嬉しそうな様子や、ベーカリーレストランに行った時の幸せそうな様子を見ていると、「本当に好きなんだなあ」と感心するような気分になる。

『ますたあ』曰く、美味しいパンにおかずは必要ないそうで、バターでもあればそれで十分とのこと。 逆に中途半端なおかずはパンの邪魔にさえなると言う。 料理は料理として楽しみ、最後に皿に残ったソースをパンに付けて食べるフレンチは非常に理に適っているということになるらしい。 ところが、ごはんはどうしてか、一口おかずを食べたら一口ごはんが欲しくなる。 つまりおかずとごはんが同時に同じスピードで減ってゆく。 これは単に「三角食べ」を小学校で習ってきたという学習効果だけでは説明できない、何か深いものがあるように思う。

どちらかといえばおかずは和食風よりも洋食風のものが好きなので、時々アンバランスになる。 家庭の普段の食事ではよくある光景なものの、このアンバランスさを満たしてくれる外食はなかなか難しい。 ファミレス辺りでは可能だが、ちゃんとしたレストランではまず無理である。 一番理想に近いのは、どこかのホテルの朝食であるような「何でもありバイキング」の感じ。 洋食のおかずにごはん、そこに紅茶があれば申し分ない。 ちゃんと作ったスクランブルドエッグにカリカリのベーコン、これをごはんに乗せて食べるのは、私の大好物のひとつである。 だから、レストランでも「ニッポンの洋食系」の老舗料理店が大好きだ。

自営業をしていると、昼食も私が作ったものを二人で食べることになる。 「ごはん好き」が作るので、どうしても自然にパンの出番が少なくなる傾向があり、それを解決するために、たまにはパン食のお昼ごはんを意識的に作る。 わざわざ別のおかずを用意するのも面倒くさく、パンに合わせたおかずを作って、そのおかずで私はごはんを食べる。 「ごはん好き」としては、べつにおかずは何であっても構わないわけで、フレンチだってイタリアンだってできるならごはんを相棒にしたいくらいに思っているから、ましてや自分が作るおかずがどんなに和風でなくても、何ら問題にはならない。

で、今日のお昼はキュウリとトマトのサラダ、具沢山の豆入りミネストローネ、ちょっとした卵料理とコンビーフ。 私としては全然オーケーなのだが、『ますたあ』には「こんなおかずでごはんを食べるのか?」という風に見えるらしく、笑われた。 ごはんは夕べの残り物を電子レンジで温め直したから、お皿ではなく当然のようにお茶碗に盛られており、おかずの皿の横にごはん茶碗という光景は、妙と言われれば妙ではあるのだが。 『ますたあ』はフォークで食べ、私はお箸を使う。 べつに漬物が欲しいとか、佃煮が欲しいとか、そんなことも思わない。

相手がコンビーフであろうがサラダであろうが、主役がごはんならば満足なのだから仕方がない。 結局は「ごはんがそこにあること」だけがポイントなのだ。 自分の中では、主役の座はなかなか他のものに譲ることができない。

 

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