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2005.09.30

微熱の中で本を読む

久しぶりに熱を出す。 何のせいか、思い当たる節が無い。
昨日胃癌の住民検診でバリウムを飲み、それを排泄するために下剤を飲まされてピーピーしていたためなのか、その後でうっかり食べてしまった「これでもかとニンニクの入っている塩ラーメン」のためなのか、それでも飲んでしまったビールのためなのか、寝冷えでもしたのか?? まあ、どれにしたって後の祭りなんだから、考えても仕方が無いことだと割り切って、誰に遠慮することも無くボーッと過ごしている。

昨夜からちょっと眩暈がしていたのだが、頭だけが冴えていたので本を読んだ。 長野まゆみさんの「サマー・キャンプ」である。 全く開くことをせずに、表紙のデザインだけで図書館から借りて来てしまった本。 これがまた、何が何だか複雑な内容で、読んでいる当方の体調も相まって、どこまでが現実でどこまでが虚像なのか解らなくなる錯覚に陥り、あわてて途中で本を閉じて布団に潜り込んだ。 体調が良くなったらちゃんと最初から読み直す必要が発生している。 よくこんなに複雑な構成ができるな・・。 今の私はとてもついていけない。

今朝は必要最低限の仕事を済ませてから、口直しに「贅沢な恋愛」というオムニバスを読み始めた。 林真理子・森瑤子・山田詠美・藤堂志津子など大御所と呼ばれる作家8名が、それぞれジュエリーをテーマに書いた短編集だ。 表面上はあっさりと読み流せる一方で、女性特有の心理描写があまりに的確な作品ばかりなので、なんでもない脇役の文章にまで、「ウーン・・」と唸らせるものがあり、侮れないというか気が抜けない。 村上龍・北方謙三といった男性作家の作品も収められてはいるが、これを読み比べてみると、やはりジュエリーは女の物という気がする。 なんでもない指輪やピアスにどんな意味を込めて身に付けているのか、その意味の深さが男性と女性では明らかに違うようだ。 男性がジュエリーの替わりに「意味を持たせて身に付けるもの」は、例えばタバコや酒へのこだわりや薀蓄であったり、シャツであったり車であったり・・。 ティーンエイジャーの時からピアスやネックレスを身に付けている今時の男性たちは、その辺りも変化しているのかもしれないけれど。

久しぶりに秋らしい青空が広がっている。 もったいないような贅沢なような気分で、コテコテのインドアで過ごす一日。 これはこれで悪くない、ということにしておこう。

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