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2005.10.01

パインの葉

ここにも何回か登場している例の八百屋のオジサンが、先日買い物に行った時にも声をかけてきた。 柿が盛られている篭の前で品定めしている私の横で、「今日はね、パインだよ、パイン!」と言う。
「パインなんて一年中食べられるんだから、今日じゃなくてもいいんじゃない?」と、私が悪態をつくと、
「いやいや、今日のはホントに美味しいって。 俺がこんなこと言うのも変だけどさ、買っておいて損は無いって。」
・・すごい気合の入りようだ。
そんなに言うなら、と、パインの前に行くともうプーンとパインの甘酸っぱい香りが漂っている。
「大丈夫? 熟し過ぎてない?」
「大丈夫だって。 保障するよ、ほら葉っぱを見てみなよ。 干からびたり変色したりしていないだろう?
 これは新しい証拠だからさ、こうやって見分ければいいんだよ。」
なるほど、濃い緑色の葉っぱがつんつんと元気そうに上に向けて跳ね上がっている。
「わかりました。 いただいていくことにする。」そう答えた私にオジサンはよしよしと言わんばかりに笑って、何本かを手にとって比べてから、その中の一本を選び出してくれた。
「葉っぱどうする?」
私が何を聞かれたのか理解できずに首をかしげると、
「葉っぱ、落としちゃって良い?」と、尋ねなおしてくれた。
「お願いします。」
すると、オジサンは素手で葉の付け根を逆手に握ったかと思うと、グイッと捻り取ってしまったのだ。
あまりの早業に唖然とする私・・。
「そんな風に葉っぱがはずせるなんて知らなかった。」
「ええー?!常識じゃん! 今までどうやってたって言うのよ?」
「包丁で実の一番上の所を切り落としてた・・。」
「それじゃあ実が傷ついて傷みが早くなっちゃうでしょ。
 こうやって捻って取ればほら、切り口だってこんなにきれい。
 新聞紙に包んで野菜室に入れておけば、そこそこ日持ちするよ。」

またひとつ勉強になった。
今度は自分で捻り取ってみたいものだ。
あんな簡単に、ちゃんと取れるだろうか・・?

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