« メビウスの輪 | トップページ | サブ目的 »

2005.10.12

Blogとバックフォー

この辺りでは地域で何かのイベントをしようとする際、会場の設営も自分たちでやってしまう場合がほとんどである。 それがまたプロっぽいというか、とても素人技ではないレベルのことまで自分達でやってしまう。 ちょうどこんな様子である・・。

とあるイベント会場になる川原を整地する必要があって、どうしようかと実行委員で話していたら、ある人(若くて可愛らしい女性だ。)が言った。
「どこかでバックフォー貸してくれないかな?」
「ああ、それなら知り合いの○○で借りれるよ」
「じゃあ、整地なんて一発じゃん。」
「でも、誰がオペレーターやるの?」
「あたしだって、そのくらい出来るわよ!」
「じゃ、そういうことで。」
正直、このやり取りを理解するには、当方には解説が必要だった。 上記の話題は、つまりこういうことだ・・

バックフォーというのは某建設重機メーカーで作っているユンボ(ショベルカーみたいなヤツ)の機種名で、それを誰か知り合いでタダで使わせてくれないかな?と言う。 で、すぐに貸してくれる当ての見当が付いて、じゃあ誰が実際にユンボを操作するのかと尋ねたら、彼女が「女だからって見くびらないでよ!」と言った・・そういうこと。

まず、ユンボがあれば「あの程度の川原の整地なんてすぐできる」という知識を、常識として身に付けていることが凄い。 次にユンボの貸し手がすぐに見つかるところも凄い。 そして、可愛らしい女性が普通にユンボの操作方法を身に付けていることも驚きである。 ・・この辺りで地元の方同士がこういった話題を取り上げていると、こちらは驚きの連続で、尊敬の眼差しになってしまうのだ。 これは、決してこの女性に限ったことではなく、地元の方が10人ほど集まれば大抵の重機は揃い、誰かは操作でき、一端の土木作業はあっという間に出来てしまう。 それが常識なのだ。

一方で、パソコンやインターネットに関わる常識等においては、全く論外とも言える現状が存在する。 先日、『ますたあ』が依頼を受けて、地元団体の会員向けブログを作った。 で、「出来ましたよ」と連絡したのに、いつまで経っても誰も何も書き込まないし、当然カスタマイズもなされない。 挙句の果てに「今度使い方を教えてください」とか言われてしまう。 横で話を聞いていた私が、「教えるも何も、ヘルプファイル読めば基本的な使い方ぐらいは書いてあるんでしょう?」と尋ねると、「パソコンのことは『他人に教わるものだ』というのがこの辺りの人の感覚みたいなんだよね」とのこと。 ヘルプも解説書も無いバックフォーは誰でも平気で動かせるというのに、読めば解る若しくは使えば解るブログは取り組もうともしないのである。 何か怖いものに触れているような状態らしい。 「インターネットって怖いんでしょう?」などと真顔で尋ねられると、本当に返事に窮する。

不思議なのは、現在のこの辺りの子供達の中でさえ、PCやインターネットに興味を持つ生徒は少なく、どちらかと言えば「バックフォー組」というべき興味の方向性を持った子供が大半のようだ。 教育の違いか?それとも、生育環境の違いか? 自分が小学生だった頃と比べても、子供達の様子の違いに戸惑うことは多いし、ましてや同年代の大人たちとの違いは、カルチャーショックにも近い。

ここに住むようになってもう10年以上経っているのだが、こういった違いは時代の変化を超えて、初めから今もなお同じ差の大きさで存在し続けているのが、不思議で仕方ない。

|

« メビウスの輪 | トップページ | サブ目的 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Blogとバックフォー:

« メビウスの輪 | トップページ | サブ目的 »