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2005.10.06

ひと雨毎に

周囲の雑木林の中でも気の早い山桜の葉が、はらはらと散るようになった。 玄関先にある桂の木も丸いハート形の葉を鮮やかな黄色に染めている。 今年も押し葉にしてクリスマスカードに同封しようと、傷が無い小型のものを選んで分厚いレシピ本に挟み込んだ。 降り続いている秋雨の合間を縫って外へ出ると、昨日より色づき度合いが強くなっているのが見て取れる。 ひと雨毎に秋が進むとはよく言ったもので、日本語の豊かさを身に沁みて感じた気分。

庭には夜毎何か動物が来ているらしく、『ますたあ』が秋の草刈を済ませた土をぼこぼこに掘り返している。 寒くなる前にたくさんの食べ物が要るのだろう。 雑木林の向こうから鹿が寂しそうな甲高い声で鳴く・・毎年繰り返される秋という季節。 当たり前のことがありがたいから不思議だ。

午後のお茶にバニラティー。 暑い間はうっとうしいようにさえ思えた甘い香りも、人恋しい季節にはちょうど良い感じがする。 夕食にはサンマの塩焼き、そして、食後の果物は二十世紀梨と巨峰。 登場する食べ物にも、秋が深まってきた。

まだ冬の気配を感じないで済むこのくらいの秋が、私は一番好き。

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