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2006.02.13

勝ち負け

日曜日の午後は、テレビでスポーツ観戦をしていた。 と、言ってもトリノのオリンピックではない。 ラグビーの日本選手権の2回戦だ。 トヨタ自動車と早稲田大学の試合。 学生王者となった早稲田大学が、社会人トップリーグの第4位となったトヨタ自動車に、どのように挑むのかが注目されていた。 何せこの18年間は学生チームが社会人チームに勝てていない事もあって、また、今期の早稲田の『佐々木組』が完成度の高いチームに成長した事もあって、社会の関心も強く、秩父宮ラグビー場の観衆の大半は、早稲田大学を応援していたのではないかと思われるほどの大歓声に包まれていた。 ラグビーの試合でこんなに盛り上がるのも、かなり珍しいのではないかと思う。

私はたまにスポーツ観戦をするが、特定の人やチームを応援している事は稀で、そのほとんどは「流れ」や「経過」といったプロセスを楽しんでいる。 しかしながら、グランド上の選手たちが、こんなに勝敗に拘っている試合を見せてもらったこと自体が、とてもとても珍しいように感じられて、なにか胸の奥でグッと来るものがあった。 最後の10分間など、壮絶の二文字が相応しいような試合だったし、「スポーツたるもの、こうあるべき!」とでも表現すべき印象だった。

結果は僅差で早稲田大学が勝って、また日曜日、今度は3回戦で名門東芝府中との試合に進むことが決まった。 トヨタ自動車の外国人助っ人選手が、早稲田の選手に思いっきりパンチを食らわせた挙句シンビン(イエローカードで10分間の退場処分)を喰らっていたことだけが、爽やかな気分に水を差していたけれど、そうして発散しなければやりきれないほどに、助っ人選手をイラつかせていた早稲田陣の名誉と考えられなくも無く、まあご愛嬌という事にしておきたい。

日本選手権はシーズン最終を飾る大舞台であり、特に4回生を有する大学生チームにとっては、そのチームとしての最後の試合だ。 その上、監督を務めていた今やカリスマ的存在の清宮克幸氏が今期限りで退任することもあって、まさしく後が無い状況である。 そのことがより結束を強め、勝つ事に繋がっていったのだと思う。

「勝たなければいけない試合」とは良く耳にするフレーズながら、「勝たなければいけない試合で勝つとは、まさにこのような状況を指すのか!」と、抱き合って喜ぶ早稲田大学の面々を見ながら思っていた。

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