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2006.04.16

レシピのオリジナル性

料理というのは不思議なもので、レシピ通りに作ったからといって、同じものはできない。 作り手によってちょっと違うくらいならまだしも、「これが同じ料理とは到底思えないレベル」の違いまでもが生じ得る。 調理の技量が問われることは当たり前だが、素材の見極めや調達能力まで含めたら、もうどうしようもない。 レシピに鶏肉と書くのは容易くても、その鶏肉をスーパーの安売りで買うのか、こだわりの地鶏を買うのか、フランス産の冷凍輸入鶏肉なのか、全く出来上がりは違ってくるし、もっと極端に言えば、鶏の個体差だって大きいのだ。

だから、レシピなんて「有っても無いような物」くらいに考えた方が無難だと、個人的には思っている。 自分が作ってみて美味しかったものを見つけたら、私は平気でこのブログにアップしてしまう。 読んだ方がその通りに作ってくださったとしても、それはもう既に、その方のオリジナルだろう。 私から飛び立って、どこかで育ってくれたのだから、それはそれで私にとっても嬉しいことなのだ。

最近、ブログやホームページ、投稿されたレシピを集めたポータルサイトなどで、他人のレシピを勝手に転用して自分のものとしてしまうようなケースが、多々問題になっているらしい。 料理という分野の特殊性を考えると、こうした問題が起こっても当然とも言える。 一生懸命作ったレシピを無断で「良いトコ取り」されたら、そりゃあ良い気持ちはしない。 でも、ある程度覚悟の上でアップ・公開しないといけないものなのだと思う。 どうしても許せない人は、公開する方法を工夫しなくてはならないだろう。 有料サイトにするとか、出版物にするとか、だ。

だから言って、何でもありというのも、おかしい。 他人様のものを勝手に無断で自分のものにすることが、常識として許されるはずもない。 それは、「法律」の問題ではなく、そんな価値観が間違いだと教えなかった「教育」の問題!

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