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2006.04.17

ちょっと同情する

リンク: @nifty:NEWS@nifty:桜盗んだ調理師を取り調べ(共同通信).

気持ちは解ります、とっても。 でも、盗んじゃダメでしょ・・。

京都だそうだし、日本料理店じゃあ尚更に『季節の小物』は大事なのだろう、と、思う。 料理に添えるちょっとした飾りや季節感を上乗せする花や枝・木の実なんかは、立派な商品として取引されていて、ちゃんと買えばそこそこの値段がする。 土がコンクリートに覆われているような都市部では、私の住んでいる山とは違って、ちょいちょいと摘んでくるわけにもゆかないだろうし、都市部のお店に足を運ぶ人こそ季節感を求めているような気もするので、お店側としては大変だろうな。

今日はたくさんの筍を下茹でした。 泥の付いた筍の皮をバリバリと遠慮なく剥きながら、思い出した。 数年前のこの時期に、団体のお客様が連泊したことがあった。 昼食も希望されたからイレギュラーで承って、筍ご飯を炊いた。 他のおかずと組み合わせて、偽ものの懐石風膳に。 その時にふと思いつきで、剥いた筍の茶色い外皮の上に、筍ご飯を盛り付けてみたら、これが大好評だった。 わざわざ取り上げることもないほどの、なんでもないこと・・それでも、ちょっと盛り付けに遊び心を活かすと、料理は美味しくなるものらしい。

盛り付けの一工夫や、華を添える一枝などは、料理人の心の中に余裕がないとできない。 忙しくて調理に追われていると、それどころではなくなってしまうからだ。 それこそがセンスであり、料理の仕上げでもあるだろう。 ある程度の料理の技量が身についたら、普段から料理以外の見聞を広めておくことが必要とされるのかも知れない。

きれいな桜を見て、お客様を喜ばせたいと思った料理人の心意気が立派だっただけに、余計に残念な気持ちでニュースを読んでいた。

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