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2006.05.26

患者側の義務

何回か書いているので、ご存知の方もおられると思う。 私には「蝸牛型メニエール病」という持病がある。 基本的には西洋医学で対応しているが、薬の効きが今ひとつだったり、症状が長く居座るような時は、東洋医学の鍼(はり)を打ってもらう。

この鍼の先生は東洋医学に従事する方にしては珍しく(?なんて言ったら失礼だな。)、科学的に物事を考えることの出来る方で、西洋医学を否定もしないし、逆に併用することで治療成績を上げられないか、ぐらいに考えておられ、また、患者に対しての強引さや一方さも無く、必ず「提案アンド相談」という形で治療をしてくださる。 非常にありがたい鍼灸師だ。

先日、その先生から電話があって、「最近耳の症状で来院する人が目立ってているが、患者さんが病気のことを理解していないケースがほとんどで、あなたのような患者は珍しいから、差し障りの無い程度に『体験談』を書いてくれないか。」、と、言う。 鍼灸院としてのブログに掲載したいとのこと。 まあ、こんな経験でもお役に立てることがあれば・・、と、思って引き受けた。

どうせだから、耳の構造とか、内耳の役割とか、耳鼻科でされる検査の意味や使われる薬など、出来るだけ簡単な言葉を使って書いてあげたら解りやすいかな、と、思い、耳鼻科医とのやり取りなどを混ぜて、症例というよりは経験談という風な文章にまとめてみた。 結構な量になってしまったが、先方で何回かに分けて掲載していただけている。

ブログなのでインターネット利用者には情報の伝達が早い。 あっという間にコメントが付き、私と同様の症状を抱えている患者さんの『生の声』が書き込まれている。(ちなみに、体験談の中の私は、まだ耳鼻科にかかり始めたばかりの状態だ。) 興味深くコメントを読ませてもらっているが、やはり、想像されたとおり、主治医が何を考えて何のためにこの検査をして、その結果何がわかったのかを、ちゃんと理解できていない患者が、あまりにも多い。 当然、自分の耳に何が起こっているのか、今後どうなることが予測されてくるのかも、主治医と共通の認識を持てていない。 だから、受診したのに症状が消えないので、別の病院にかかり直すべきか迷っている。

もちろん医師側の説明責任が全うされていないことによる弊害だとは思うが、ちゃんと説明を求めることや、検査の結果がどうなのかを確認することや、理解できないことを判らないとちゃんと伝えることは、患者側の責任でもある。 自分の体なんだから、自分が理解するように努力する必要は、責任として存在するだろう。

初めて医者にかかる時、いつからどんな風に経過して受診に至ったか、その説明をする時の『人となり』で、主治医と患者の関係はほぼ決まってしまうと言っても、過言ではないように思う。 ちゃんと治りたいのなら、ちゃんと医者に向き合い、ちゃんと自分の病気と向き合い、そして、ちゃんと生活を改善しなくてはならない。 そのプロセスをすっ飛ばして、「お任せしますから治してください。 どうせ聞いても判りませんから。」では、あまりに無責任な話ではないか。

ブログのコメントからも、いろいろと学ぶことは多い。

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