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2006.05.01

五月

急に来た暑さもなかなかのものだったが、この辺りでは朝から強風が荒れ狂っている。 まるで台風が接近している時のようだ。 ご近所のこいのぼりが凄い勢いで泳いでいるのが見えて、まあ風が無くてぐったりしているよりは元気が良いに違いないのだけれど、遡上のために急流を登る鮭のように見えなくもなく、どこかcrazyな印象さえ受ける。 ばたばたと翻る音が聞こえてきそうだ。

田んぼには水が張られ始めた。 兼業農家が多いこの辺りでは、お休みの日に農作業をする家がほとんどなので、この連休に田植えを済ませてしまうのだろう。 早速水を求めて目敏く集まってきたカエルたちが、けろけろと乾いた通る声を響かせている。

庭ではたくさんのどんぐりの木(色々な種類が混じっている)が、強風にあおられてユサユサ。 このシーズンになると一斉に3~5センチほどの紐状の花をたくさんぶら下げる。 それが風で飛ばされて、車のフロントグラスや窓辺のサッシに積もるのも季節の風物詩だ。 一本だけ洗濯物に張り付いていたりすると、一瞬毛虫かと思ってギョッとしてしまう。 実際、毛虫や尺取虫もいっぱい木から降ってくるので、本当に気が抜けない。 自然が豊かなことは、つまり、ある程度のリスクや不快感も受け入れることを強制してくることを意味する。

昨夜からオケラが鳴き始めた。 ジーッという不思議な音が、静かな夜を余計に深いものにしてゆく。 ゆっくりと春が置き去りにされてゆくような、不思議な夜だ。

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