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2006.07.17

ほっこり

最近の私のウォーキングは、もっぱら隣接しているグラウンド。 暑い中で熱中症になっては敵わないし、かといって早起きも苦手だし、暗くなってしまったら街灯も無いので(なにせ山の中なもので)満月でも出なければ足元もおぼつかないし、鹿だのイノシシだのキジだの走り回っているし。 なので、日没直前の頃を狙って出かけてゆく。 ちょっと早めに夕食の準備だけ済ませて、夕暮れの風に当たるのは気分が良い。 ましてや汗の向こうに冷えたビールが待っているなら申し分ない・・って、一体何のために歩くのか?と、自問する私も居るのだが。

数日前、いつものように歩き始めたら、グラウンドの中央にカラスが一羽降りてきた。 「別に危害を加えてくる相手ではなさそうだ」と思われたらしく、外周をひたすら歩く私を横目に、何かをついばんだり羽づくろいをしたり、と、のんびりやっている。 しばらくすると、もう一羽。 先に居たカラスとやけに親しげである。 甘えた声で鳴きあっていたかと思うと、お互いの翼にちょっかいを出したりして、仲が良い。 親子なのか兄弟かカップルなのか解らないが、人間臭いくらいに平和な光景。

私はと言えば、視界の端っこに黒い塊を認識しながら、黙々と歩き続けていた。 ふと、カラスのほうを見ると、二羽が寄り添うようにグラウンドにうずくまっている。 触れ合うような位置で、時折くちばしで会話をするように相手にちょっかいを出しながら、足も折りたたんでちょこんと丸まっている。 街中ではすっかり厄介者のカラスだが、この辺りではちゃんと生物ピラミッドの中に組み込まれていて、巣では卵やヒナが蛇なんかに狙われているし、成鳥であってもトンビと激しい空中戦を繰り広げたりしている。 そういった光景を頻繁に目撃しているので、暫しの休息といった印象で、こちらまでほっこりするような気分だった。 いつも敏捷で周囲を厳しく警戒しているカラスが、こんなにぼーっとくつろいでいる光景を見るのは、初めてだったと思う。

夕暮れの中、二羽のカラスの邪魔をしないように、いつもよりペースを落としてのんびりと、その代わり距離をたくさん歩いてきた。

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