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2006.08.25

良い旅を

真夜中の六本木。 もう日付も変わり地下鉄の最終電車も終わって、ある意味落ち着いた街の雰囲気の中で、お店を変えるために友人と歩いていた所を、英語で話しかけられた。 相手は白人の外人で、20歳代後半くらいの6人組。 男性と女性が混じっている。

「ドラッグ・ストアーはどこにあるか?」と、女性が聞いてきたので、「セブンイレブンで良いか?」と、逆に尋ねるとそれで良い、と言う。 「あそこに見える信号の交差点を右に行けばすぐ見つかるはず。」 すると、「日本の人はこのくらいの時間に何を食べるのか?」と。 あまりにもスットンキョウな質問に、こちらが首を傾げると、「食べ物をプレゼントするために、ドラッグ・ストアーに買いに行くのだ。」と、続いた。 「お菓子を探してる?」 「いや、食事として。」 しばらく横の友人と日本語で相談してから、「おにぎりなら持ち運びも便利だし、食器も要らないし、日本人ならたいてい好きだから。 それになによりリーズナブルだ。」と言うような内容を伝えた。

しかし、彼らはおにぎりを知らなかった。 なので、こちらも酔い覚ましのつもりで散歩に付き合って、一緒に歩くことに。 棚の上にたくさん並んでいる三角形の黒い物体にキャーキャー言っていたが、やがて相当な数を選んで、そして、その中の一人の男性が自分達の味見のためにも何個か購入していた。 お店を出ると、早速食べてみたいという話になったので、独特の薄い包装をはずしながらひとつ作って見せてブラック・ペーパー(焼き海苔のこと)についても説明する。 みんなで恐る恐る回し食べして、楽しそうだった。 聞けばイギリスから来た若者たちで、明日は京都へ向かう予定らしい。 日本に留学している知り合いと逢って、食事を楽しんだ後だと言う。 「で、その大量のおにぎりは友人へのお礼か?」と、聞くと、「No!No!」。

実は、彼らが泊まっているホテルの目と鼻の先に小さな公園があって、そこで野宿している人に配るのだと言う。 予想外の展開にこちらが戸惑っていると、「日本でいろいろな人が親切にしてくれたから、日本への感謝の気持ち。」ということだった。

初めに話しかけられた所まで戻ってきて、握手をして彼らと別れた。 相変わらずキャーキャー陽気にはしゃぎながら歩いてゆく後姿を見送りながら、友人と二人、気付いたら深々と頭を下げていた。

なんでこんなことを急に思い出したのか、私自身にもよく判らない。
そういえばあの夜も、こんな雨上がりだったっけ。 

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