冬の気配を感じつつ
急に冷え込んできた。
「もう11月だもんね・・」などと、『ますたあ』と話す。 今までが暖かすぎたのでそちらに身体が慣れてしまい、ギャップが辛い感じだ。 箪笥の引き出しに入れておきながら今まで出番がなかったウールのセーターや保温性の高い肌着なども、ようやく出番が回ってきた。 冬は着実に近付いている、と、肝に銘じて身構える。
昨日の嵐(雷・強風・激しい雨)で、アプローチの道路は落ち葉で埋め尽くされていた。 すっきりと晴れて乾いた所を竹箒で掃いてゆく。 地面の上では落ち葉に混じって真っ青なりんどうの花。 りんどうもいろいろな種類があるらしく、素人の私は全く見分けがつかないのだが、詳しい方によれば「ミヤマリンドウ」という種類らしい。 地面に這うようにひっそりと茎を伸ばしている。 雨上がりの真っ青な空を、そのまんま花びらの窪みに溜め込んだような鮮やかな青い色の花・・箒の手を休めてしばし見とれてしまうほどの美しさだ。
お昼は味噌仕立てのけんちん汁を煮て、うどんを煮込んだ「けんちんうどん」に。 サツマイモや大根などたっぷりの根菜類で、すっかり冬の味。 ついでに唐辛子もたっぷり振って温まった。 けんちん汁は冷蔵庫内の半端野菜の片づけにも一役かっていてありがたい。
紅茶の茶葉を一缶飲み終えたので、新しいものを開封する。 私の価値観においてはアーグレイは冬の紅茶に分類されているので、お気に入りのメーカーの物を大切にとって置いてあるのだが、今回はまだアールグレイには早いような気がしたので、とりあえずウバを選んだ。 濃い色・濃い渋み・濃い香り。 牛乳を多めに入れてほっこりと午後のお茶を楽しんだ。 これからはチャイなどで出番も増えてゆくことだろう。
だんだん「しっかりした味のもの」が食卓に増えてゆく。 体は一足先に冬の訪れを、既に感じているようだ。 まるで「体脂肪を蓄えておきましょうよ」と指示されているかのように、食べ物が美味しい。 そうは言われましても、人間社会においてはあまり太らないことに価値が置かれていましてね・・と、なだめなだめしながらウォーキングで気を紛らわせている。 筋肉を増やして脂肪を減らすのは、なかなか難しい。 甘えそうな自分に渇を入れなくては、な。
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