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2006.11.11

「無理だね」と言われそうだ

某自動車保険会社のテレビ・コマーシャルで、元レーシング・ドライバーの中嶋悟さんが、事故った直後に平静に戻れる自信がありますか?、というような質問に答えて、一言カメラ目線で言い放っている。 「無理だね」と。 要するにプロのドライバーだって無理なんだから、一般人の皆さんはさぞかし・・みたいなことを伝えたいのであるが、どうも私はこれを見ると不覚にも笑ってしまう。 それは中嶋さんの声と喋り方が「どこか安っぽくて嘘くさい」(失礼!!)からだ。(あくまでも声と喋り方の問題であって、話している中身の問題ではないです、あしからず。) 中嶋さんは時々モーター・スポーツの解説などもなさっておいでなのだが、どうも重厚な感じがしないというか、「それ、本当ですかあ?」と眉唾ものに聞こえてしまう。 きっと損しているだろうな、と思われる喋り方だ。

発声と滑舌の具合は、相手に会話の内容を理解させたり気持ちを伝えるために、大変大きなポイントとなる。 例えば時事ネタのニュース原稿を読むような場合、低めの声でしっかりと発声すれば信憑性が在ると聞き取る人が増える。 だからアナウンサーは硬いニュースの際は声のトーンを落とす人が多い。 最近はみんながモバイルを使うから、電話口で大きな声を出すと周囲の人に迷惑になると、普段から口先だけで喉を浅く使うような発声で話している方が目立つ。 実はそのような話し方は、マイクを通していようがいまいが関係なく、相手に伝わりにくいことが多い。 単に聞き取りづらいだけではなく、内容や感情までもが伝わりにくいのだ。 しっかりした発声の出来ていない声優さんや舞台俳優さんなどを思い出せば、その差は一目(いや『一声』か)瞭然だと思う。

先日たまたま友人達と居酒屋で飲んでいた。 店の天井も低く、時間が遅くなるにつれて他の客たちも酔ってくるから、店全体がうるさくざわついた雰囲気になってくるのは仕方が無い。 その中でたまたま声を使う経験を持っていたり、現役で発声を必要とする友人達とのお喋りは、聞いていて耳が楽で、酔っ払ってきても認知度が低下しなかったのだ。 それは単に気の置けない仲間との会話だったからだけではなく、客観的に大きな違いが含まれていることを感じながら時間を過ごしていた。 内心「やっぱり違いがあるよな」と思いつつ。

今やインターネット・ラジオでさえ個人で発信できる世の中な訳だが、中には聞くに堪えないようなチャンネルもたくさんあって、内容云々以前の問題として、「他人に聞かせる話し方」とは思えないようなレベルのものもしっかり含まれている。 どうせ聞かせたいなら、聞いてもらえるような放送を作るためにも、どこかでちょっとだけ発声や滑舌についてレクチャーなり訓練なりを聞きかじってみる事をオススメしたい。

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