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2006.12.24

じわじわと

静かなクリスマス・イブ。 こんな夜に限って鹿の鳴き声すら聞こえない。

今頃東京の教会では深夜ミサが始まっているだろうか。 こちらの教会では遠方からの人々のことを考えて、一足早く20時からだった。 キリストの誕生をお祝いするミサでは、皆が小さな蝋燭を持って、ともし火を隣の人に回してゆく。 ご降誕の喜びの知らせが口コミで伝えられたことを模したものらしい。

平和、平和、と口では唱えながら、自分は平和のために何をしたのか、と頭を抱える。 家族のことだけで手一杯な情けなさが残る。

ひとりひとりが、とりあえず自分のすぐ近くの人の平和のために生活したら、それが隣へとじわじわ広がって、時間はかかるかもしれないけれど、案外大きな範囲へ平和が広がるのではないか、と、そんなことを考えた。 大そうなことではなく、相手の気持ちになることとか、家族のためにハウスキーピングをすることとか、イライラしないで笑顔で居ることとか、穏やかな言葉を使うこととか、そんな何でもないような小さなことでも。 蝋燭のともし火を分けてゆくように、じわじわ、じわじわ、と。

テレビのニュースで伝えられる戦争、内紛、殺人事件と、きらびやかな街のイルミネーションとのギャップが、妙に胸に突き刺さって、なんだか息苦しくて、外の空気を吸いに玄関を出た。 キンと頭が痛くなるほどに冷え込んでいる・・明日の朝も寒くなりそうだ。

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