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2007.01.05

時間が美味しくしてくれる

牛のスネ肉をじっくりと、ほろっと崩れるくらいまで煮込んで、シチューを作った。 実はこういった時間を喰う地味な調理も好きだったりする。 豆を煮るとか、昆布を煮るとか、コンソメを引くとか。 ゆらゆらと煮汁の表面が笑っているような柔らかいトロ火で、ひたすらじっくりと。 時々鍋を覗き込んでご機嫌を伺いながら。

今の世の中、何かと忙しい人もたくさん居られるから、普段から料理にそれほど時間もかけられないし、圧力鍋を使えば驚くほど短時間で煮えてしまうことは、よく解っている。 しかし、私の中では圧力鍋での調理は、「圧力鍋を使っても美味しく作ることができる」というようになっていて、実際にトロ火で煮込んで作ったものとは、全く別物の分類だ。 素材の味を犠牲にしてスープに味を移し、全体が混沌とひとつにまとまった印象は、圧力鍋の調理では表現できない。 出来上がりのイメージによって使い分けすべきもので、同じ料理の調理時間短縮の為だけには、使う気になれないのである。 それはそれ、これはこれ、だ。

ハンド・メイドのニット製品とか、刺繍とかに近い感覚なのかも知れない。 一言で括れば「手仕事」なんだろう。 寒い季節には、そんな手仕事が似合う。 手仕事をすることも似合うし、手仕事で作られた物も似合うし美味しい。 時間が美味しくしてくれる、そんな言葉を思い出した。 

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コメント

あけましておめでとうございます。
ご挨拶が遅くなりまして…。
オイラは一昨日、時間をかけてカレーを作ってみました。
材料はおせちの残りの煮物。
なんとなく美味しいんじゃないかという素人考えで作ってみたんですが
煮込んで煮込んで煮込んだら、しっかり美味しくなってビックリでした。そんなオイラですが今年も宜しくお願い致します。

投稿: クッスィ~ | 2007.01.06 21:43

クッスィ~さん、あけましておめでとうございました。
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。

「煮物でカレー?」と、読んだ瞬間は思ったのですが、よく考えてみたらお蕎麦屋さんのカレーには、ダシも醤油も味醂も入っているのですから、「有り」なのでしょうね、きっと。 カレー屋さんで「根菜カレー」っていうのもありますし。 覚えておいていつかトライしてみたいと思いました。

クッスィ~さんにとって良いことがたくさんある一年となりますように。

投稿: リーボー | 2007.01.07 11:02

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