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2007.01.22

雪のような白い肌

昨夜からの雨は明け方雪になっていたらしく、雨戸を開けると雪化粧した光景が広がっていた。 空気が透き通っていつにも増してきれいなので思わず深呼吸すると、からだの奥に一気に冷気が染み込んで、身震いして慌てて窓を閉める。 ぼたぼたと勢いの良い雪解けの雫の音を聞きながら、焼き芋が焼けるのを待つのも、また冬らしいオツな午後だ。

この時期になると、雛人形メーカーの広告がたくさん新聞に折り込まれてくる。 飾り始めるのがひと月前として、「そろそろ買っておいてくださいねー」、と、新しく女のお子さんを迎えたご家族を狙って、攻勢をかけているのだろう。 煌びやかなお人形の写真を見るだけでもなんとなく春の気配がして、ふっと心が和む。

新聞の別刷りにも雛人形の広告が掲載されていたが、ずいぶんと「醤油顔(古い表現だなあ・・)」で日本人離れしたお顔立ちをしていて、「おやっ??」と目を惹かれた。 良く見ると眉の形も、指先のポージングも、古典的なものとは一線を画していて、雛人形としてはちょっと変、でも、洒落ていてかっこいい。 ずいぶんと思い切った人形を作ったな、と、感心してメーカー名を探して、ひどく驚いた! なんと「リヤドロ社」である。

リヤドロ社はスペインの陶磁器メーカーだ。 天使や猫をモチーフにした焼き物の人形を見たことのある方も多いに違いない。 透き通るような白い陶磁器と細やかな細工で知られ、コレクターもたくさん居られると聞く。 食器なども作っているようだが、美術工芸品としての価値が高いようだ。

どうりで日本人離れしたお顔立ちの雛人形のわけだ。 もちろん直衣姿も十二単もすべて陶磁器で表現され、微妙な日本的な色彩に拘って製作されたものらしい。 リヤドロの細工なら、さぞかしきれいで繊細な仕事をしていることだろう。 ほぼ30万円という価格を見て溜息が出たが、もしも、私がお金に糸目を付けないような生活をしていたなら、久しぶりに「欲しいな」と思える商品だった。 限定300体だそうである。 いつかどこかで、実物にお目にかかってみたいものだ。

リヤドロ社製の天使の人形の透き通るような白い肌の質感を、積もった雪を見ながら思い出していた。 もう少し経ったら、乾燥した日を選んで、私のお雛様も箱から出してあげよう。


・・ここだとちょっとは安いみたい

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