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2007.02.11

トレーサビリティー

加工食品というものは実に厄介だ。 と、いうのも、使われている原材料も既に加工食品だったりするわけで、それがどんどん連鎖されていると、どうしても消費者には見えない部分が出てくる。 今の日本の法律では、原材料として利用する加工食品の成分までは記載しなくてもよいことになっているから、どうしても自分が口に入れたくないものがある場合、いちいちメーカーに問い合わせるしかないし、そこで、明確な回答が得られる保証もない。

例えばアレルギーや病気によって、ある成分を摂取すると命にかかわるような重大な問題に直面している人もいるし、私のように単に遺伝子組み換え作物やトランスアミノ酸などを避けたいと思っている人もいて、理由も立場も一人一人違っている。 そこに共通しているのは「可能な限り公開して欲しい」という気持ちだ。 安ければ買いたい人もいるし、高くても違う商品を選びたい人だっている。 選択権をもらっている以上は選んだ結果の責任を負う訳だから、ちゃんと考えて選びたい。 国が「使ってはいけない」と企業を規制する姿勢も必要だとは思うけれど、情報さえ十分に提供されれば国の手を借りなくても消費者が自分で選ぶことができる。 だから、誠意を持って情報を公開することのほうを、国の圧力で進めて欲しいのだが。

最近何かと話題のグリーンピース・ジャパンが「トゥルーフード・ガイド」という冊子を、無料で配布しているというので、興味本位で取り寄せてみた。 独自に企業アンケートを行い、その回答を元に、「原料の段階から『遺伝子組み換えでない』商品はどれか」をまとめたものだ。 正直なところ、まだ取り上げられている商品の数が少ないので、残念ながら「大いに役立つ」とは言えない状態ではあるものの、その姿勢と努力には共感できると感じた。 (送料も相手持ちで無料配布してくれるので、興味のある方はこちらからどうぞ。)(一応冊子と同時に寄付金用の振込用紙が同封されてくるが、これは任意の自由意志で選択できる。)

数日前、ちょうど業務用食品を扱うお店に行ってきた話をアップしたが、そこには大量の冷凍野菜が陳列されていた。 私は個人的に中国産の野菜には抵抗があるので、最近はなるべく買わないことにしている。(詳しく書くと角が立つから、あまりここを突っ込まないで、さらりと読み流していただければありがたい。) で、業務用の冷凍野菜の袋を端から読んでみると、ほぼ全品中国産だった。 これを仕入れて調理しているお店で、たまたま私が外食をしたら、どんなに自分が買わなくても、中国産の野菜をしっかり食べてしまうことになる。 面白くないことだが、どうしようもない。 トレーサビリティーを売り物にして高い価格を設定できるほどに、消費者のニーズが高まるまでには、まだ当分時間が必要に思われる。 また、地方では都市部に比べて、トレーサビリティーの概念を取り入れた外食産業のお店が圧倒的に少ないのも事実で、選ぶ選ばないどころの話ではないのが現状だ。

真面目に細かく考えているときりが無いし、外食も楽しめなくなってしまうので、なるべく突き詰めないようにはしているが、頭の片隅でなんだかいつも気になっているのも、また事実。 問題の構造は単純ではない。

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