パイプオルガンとショコラショー
車で30分弱の所に、かの有名な森ビル系の立派なリゾート施設がある。 そこの結婚式に使われているチャペル風の建物で、パイプオルガンのミニコンサートがあるという情報を得たので、「パイプオルガンは珍しいな」と、鼻炎薬を服用してくしゃみを止めてから行ってみた。
こじんまりした小さな会場で、柔らかく響き渡る独特の音色は、なかなか格別な感じで心地良い。 よく知られている曲を選んで10曲近く演奏してくれたが、女性の演奏者はポカポカ陽気の気温の上昇を心配していた。 パイプオルガンのパイプは金属製だから、気温が急激に上昇してしまうと膨張して、チューニングが狂ってくると言う。 へぇ~。 大昔に習った「比熱」のことを、久しぶりに思い出した。
ほっこりと優しい音楽を、優しい音色で聴いて、心の中までホンワカして外へ出ると、ホットチョコレートのおもてなしが用意されていた。 これが、なんともホンワカした気分に渇を入れるような強烈なもので・・。 ホットチョコレートと聞いて、ココアのようなもの・マクドナルドで提供されているようなものを想像していたら、予想に反してしっかりと仕立てられたショコラショーだった。 バリウムくらいの濃さで、みっちりと甘く濃厚な、チョコレートを溶かしただけのような。 最近ちょっと流行っている「チョコレート・ファウンテン」で流れているチョコレートをそのまんますくって飲んでいるような感じ。 後味がきれいだし、滑らかさも申し分なかったから、良い素材を使っていることに間違いは無いのだと思うが、如何せんインパクトが強く、たくさんは飲めない。 しかも、なかなか冷めない! うーん、美味しかったけれど、真冬ならともかく、春にはちょっと重たすぎるかな・・?
とりあえずたくさんの花粉を浴びる前に・・ということで、どこへも寄らずに家に戻って、『ますたあ』としょっぱい味のおやつをつまんだ。 道路沿いに見えた満開の梅を思い出しながら、春らしい午後を満喫した気持ちになって嬉しかった。
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