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2007.04.22

生まれながらにオンナ

友人から久しぶりの電話。 彼女は冬に第二子を出産したばかりで、多分ばたばたと過ごしていたに違いない。 忙しいのが目に見えるような気がしたので、こちらからも連絡せずにいた。 「久しぶりです~!」と、声は元気そうでほっと安心する。

上は女の子で5歳。 「赤ちゃん返りしちゃって、それが大変。」と言う。
「先輩だから話しますけど・・」と、前置きしてから、「主人までまるで赤ちゃん返りで。」
彼女のご主人は3つ年下だ。 昔から、ちょっと甘えん坊のところがあると聞いている。 まあ、それも魅力の内なんだろうけれど。
「何それ?!ご主人ってそんな趣味あったっけ??」
「いやいや赤ちゃん言葉使ったりはしませんよ、さすがに。(苦笑)」
「甘ったれになったの?」
「なんかベタベタしてくるんですよ。 『もーこっちは疲れてるんだから!!』って感じで。」
「大人ひとりに子供3人じゃ、たまったもんじゃないわね。」
「ねー、ホントに参りましたよー。」

ところが、堪りかねた彼女が上の子に漏らした一言で、全てが変わったらしい。
「お姉ちゃんに言ったんです。 『ねえママさ、今赤ちゃんのことで精一杯だから、ママの代りに、パパの面倒見てあげてくれない?』って。 ほんの冗談のつもりだったんですけど。」
そうしたら、彼女なりにせっせとご主人の世話を焼くようになったそうだ。 たとえばソファーで赤ちゃんに授乳していると、ご主人の傍に座って腕をからめ、ご主人の頭を撫でながらイイ子イイ子したりするらしい。 で、ご主人だって可愛い娘に甘えられて気分が悪いはずも無く、デレデレとどちらが甘えているのか、甘えられているのか解らない状況という。
「おかげで私も楽だし、上の子の赤ちゃん返りもいつの間にか何処へやらで、助かってはいるんです。」

「なんかねえ、オンナって怖いな、って思いましたよ。 大きくなって水商売なんか始めちゃったら、こんな風にオジサンを甘えさせてお金稼いじゃうのかな、なんて考えちゃった。」、と、言うので、ついつい電話越しに笑ってしまった。 「それにしても、オトコってあんなにだらしなく見えるもんですかねえ?!」
「いいじゃないの。 子供とコミュニケーション取れるパパっていうことなんだから。」
「んー、そういう考え方もあるか。(笑)」

ひとしきり、なんという事もないお喋りの後で電話を切ってから、家族が揃う平和な光景を思い浮かべていた。 女の子を育てている友人のほとんどが、「オンナは生まれた時からオンナだっていう感じがする」と言うのを思い出して、不思議なものだな、と、つくづく。

なにはどうであれ、子育てをしながら家族の在り方も育ってゆくものなのだろう。

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