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2007.05.21

山暮らし

きゃら蕗を煮た話は以前に書いた。 その蕗を摘み取る際に、いくらか成長が良いものを残しておいて、もう少し育ったら煮ものに使おう、と、目論んでおいたのがそこそこに太くなったので、晴れて収穫に。 早いものでひょろひょろと頼り無げだったものが、もう私の小指程度の太さにまで育っている。 小型のナイフを使ってその場でスパスパと葉を落とすと、あたりの空気が蕗色の香りに包まれた。 頭上に広がる楠の梢では、ウグイスが鳴き続けていて、なんとも山らしい。

家族でたっぷり一回分の量を確保してから、斜面を登ろうと視線を動かすと、真っ赤に熟した「くさいちご」の実が飛び込んできた。 あっと思って見渡すと、あちらにもこちらにも赤い実が見える。 とりあえず厨房に戻って蕗をシンクに置いて、小型のボウルを抱えて出直した。 もう一度ゆっくりと斜面を降りて、今度は苺集めにとりかかる。

蕗を荒塩で板摺してからたっぷりの湯を沸かす間に、くさいちごの実を洗ってボウルの中で砂糖をまぶす。 蕗をさっと湯がいて水に取り、冷ましながら、苺のボウルは電子レンジへ。 蕗の皮をすいすい剥いている内に、くさいちごの略式ジャムの出来上がりだ。

蕗は油揚げと煮付けた。 だし1カップに醤油と砂糖とみりんが大さじ1ずつ。 5cmほどに切り揃えた蕗と、8つ切りの油揚げ一枚分。 10分ほど中火で煮たら火を止めて、そのまま夕食の時間まで放置して味を染み込ませる。

くさイチゴのジャムは一晩冷蔵庫で落ち着かせてから、今日のお昼にプレーン・ヨーグルトに混ぜて食べた。 プチプチした触感が楽しく、思ったほど渋みも無い。 鮮やかな赤い色がきれいだった。

ちょいちょいと集めてきて、ささっと手を加えていただく醍醐味は、山ならでは、という気がして、こういった生活をしている自分が時々不思議になる。 誰が想像していただろう、こんな山暮らし。 予想していた部分とは全くかけ離れたジャンルでの、自分の経験量が増えてゆく。 さて、これからどうなるのかな??

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