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2007.07.03

今宵どこかのバーで

「というわけで・・・」

男は今までの経過を自分で締めくくるように言った。                      

「僕は彼女のことが一番好きなのに、彼女にとっての一番は僕ではないんだ。」      

女は同情とも困惑ともいえない表情を眉に忍ばせて尋ねた。

「一番と二番には、どのくらいの開きがあるのかしら。」

「それは人によって場合によって様々だろう。 君だったら?」

女はグラスに視線を落とした。                                    

「そうねえ。」

はぐらかすようにそう答えた後で、女は『あなたが一番です』という一言をホワイト・レディで胃へ流し込んだ。

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