« 混合病棟にて「システラ」を想う | トップページ | ラタトゥイユ »

2007.08.07

タダでは起き上がらない

今回の入院について何度かやり取りした数名の方に、揃いも揃って「リーボーは肝が据わっている」というようなことをメール上で指摘されてしまった。 一般の人はもっと驚き怖がるものなのだろうか?、と、首を傾げつつ、よくよく思い出してみると、入院中にも主治医や医療関係者から、「落ち着いている」というようなことを言われていたことに行き着く。

正直なところ、怖いことは何も無かった。 ちゃんと病状も把握できていたし、受けるべき医療行為がいかなるものか、理解できていたし。 情報収集にはネットが偉大な力を発揮してくれた。 これについては、主治医にも感謝すべき部分が多いと思う。 とにかく何から何までちゃんと説明してくれる方だったので、治療の過程を医療従事者と患者で共有できたのだ。 実は、手術中も意識を落とさないままだったので、(もちろん、私が希望すれば、目覚めた時にはすべて終わっている状況で、やってもらうこともできたわけだが、『どちらを選ぶか?』と問われて、私は起きているほうを選んだ。)今から何をするだの、何という名前の薬を何の為に使うだの、今どこを切っているだの、ほとんどライブ状況で教えてもらうことが出来た。 もちろん手技に忙しい状況では、手術室の看護師さんが話しかけてくれていた。 手術中でさえそんな感じだったから、回復期の入院生活においても当然、自分の体で何が起きていて、どう経過することが予想されるかなどなど、細かく理解することができていたのだ。

基本的に、解っていれば余計な不安を抱く必要が無い、という部分で、患者である私の考え方と、主治医の考え方が一致できたのだろう、と、思う。 ただし、当然ながら、(殊、医療分野においては)中には「知らない方が安心できるので、お任せする。」という考え方の患者さんも居られると思うから、その辺りはマッチングの問題なのだろうが。 体のサインとしてあまりよろしくない内容についても、しっかり話してくれる主治医だったので、逆に私としては余計な心配をせずに済んだし、元々前向きタイプなので、「じゃあどうするか?」という段階に、すぐに踏み込むことができたし、患者として何をすればよいか・何ができるのか、どんな情報を看護師さんにフィードバックすれば良いのかの理解も容易だった。 最もありがたいことだったように思う。

とにもかくにも、人生では、たくさんのいろいろな経験をしておかないと損、というような価値観が、私の中にはあって、不調だろうが病気だろうが入院だろうが、その一環である。 せっかく滅多に無い経験ができることを思えば、タダで起き上がってくるのは勿体無い話で、「何でもかんでも、とにかく味わってやろう」みたいな気持ちが、一番正直なところかな、と、いう自覚がある。 その辺りを汲んでくれた(のか??)主治医には、大変感謝の気持ち。

それを、一般的には「肝が据わっている」と表現するのかも知れない、と、ちょっと苦笑しつつ。 妙な患者だったのかな、私・・?? なんだかそっちの方が今頃不安だったりして。 

|

« 混合病棟にて「システラ」を想う | トップページ | ラタトゥイユ »

コメント

病気の内容は知る由もありませんが、「肝がすわっている」という認識はポジティブな評価ですから喜んで受け入れるべきでしょう。

患者そのものを理解しようとしなければ、落ち着いていることを「鈍感」ととったりするような医療従事者もいます。
私もなんやかやと子供の頃から入院が多くて、馴れもあって落ち着いているのですが、ポジティブに評価してくれることもあれば、鈍感だと勝手に思われることもあり、、鈍感評価は扱いが粗雑になるし、本当に手当てが必要な痛みしか告げないのに、痛みを落ち着いて伝えたら、そういう言い方なら痛くないわよと勝手にいわれたりすることもあり、病院の看護の質が露呈することがよくあります。

ということで、肝が据わっていると言われたのであれば別に気にすることないです。いい病院だったんですね。

投稿: kumi | 2007.08.19 13:17

kumiさん、こんにちは。

ええ、気にしてません。(爆)
ありがとうございます。

医療従事者と患者の関係も、言うなれば「人と人」ですので、相手がどう捉えているかをお互いにフィードバックしながら、コミュニケーションの修正をして、人間関係を築いてゆくことが大事なんでしょうね。

看護の質、医療の質、と言うよりも、コミュニケーション能力の質なのだと思います。 それらも含めて、看護の質、医療の質なのでしょうけれども。

医療従事者はチーム組んでますからたくさんの人数で、その上当然ながら、いろ~んなタイプの人が居ますから、その辺りが・・ね。 まあ、患者にもいろ~んな人が居るので、お互い様なのかな。

投稿: リーボー | 2007.08.19 16:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: タダでは起き上がらない:

« 混合病棟にて「システラ」を想う | トップページ | ラタトゥイユ »