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2007.09.25

♪ウィスキーがお好きでしょ

テレビから懐かしいCMソングが流れてきて、思わず釘付けになった。

♪ウィスキーがお好きでしょ?  この曲は昔から好き。 当時は唄っている石川さゆりさんがCMにも出演されていたと思うが、今は小雪さん。 この曲が杉真理(すぎ まさみち)さんの作品だと知る人は、あまり多くないような気がする。 昔、杉さんのライブで彼が唄うのを聴いたが、どちらかと言えば石川さゆりさんの方が曲に似合っている気がした。 いえ、私の中ではどちらが唄おうが、名曲扱いな事に変わりは無いけれども。

「お好きでしょ?」の言い回しにグッとくる。

日本語の中にも、若い人が使った方がしっくりする表現や言い回しもあれば、年配者に相応しい言葉もあって、それが年相応になっていることが大事なように思う。 で、まだ二十歳そこそこの若かった私が、「歳をとったら、こんな言い回しを使いこなせるようなオバサンになりたいな」などと、若気の至りで考えていたものがいくつかあるのだ。

●「はい」の代わりの「ええ」 ●「ありがとう」の代わりの「恐れ入ります」 そして、●「お好きでしょ。」 どれひとつをとっても、大したことない表現なのだが、酸いも甘いも通り過ぎて落ち着いた感じの中年女性が、ニッコリと穏やかにこれらの言葉を使うと、凄く様になっているような気がして、その感覚は今も変わっていない。 例えば、若い頃は素早いタイミングで、声に張りを持たせて「はい」と返事をしたほうが相応しいが、歳をとったら落ち着いて、ちょっと奥行きを持たせて「ええ」と答えた方が、色気がある。

それらのニュアンスに共通するのは、「懐の広さ」で、「貴方のことを受け入れる用意がありますよ」みたいな安心感でもあるように思う。 肩の力を抜いて、尚且つ嫌味っ気の全く無い上での、「お節介」みたいな感じか。 「ウィスキーが良いですね」ではなく、「ウィスキーにしましょうね」でもなく、ましてや「やっぱウィスキーでしょ」でもなく、「ウィスキーがお好きでしょ?」なのだ。 語尾を少し上げて、相手に半分確認するような言い回しで。

こういったセンスは内側から染み出してくるものであって、例えばちょっとした仕草とか普段使いの言葉の言い回しは、どんなにお金をつぎ込んでも身に付くものではない。 アンチエイジングにお金を費やすことが、丸っきり意味が無いとも思わないけれど、私はどちらかと言えば、内側から染み出してくるセンスを重要視して、歳を重ねてゆきたいと思っている。 白髪が目立っても、笑い皺が深くても、「ウィスキーがお好きでしょ?」なんて言いながら、水割りのグラスをくるくる混ぜて、ほろ酔いを楽しむようなオバサンでありたい。

オバサンとしての修行はまだまだ厳しそうだ。 目標だけは高く、かな。

一度聞けば、「ああ、あれか」と、思い出していただけるかと。 こちらのサントリー角瓶HPでどうぞ。(音が出ます。)

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