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2007.09.27

検診と掃除の一日

毎年この時期には地域の住民対象の健康診断で、バリウムを飲む。 以前に比べれば、飲み下すバリウムの量は減り、サラッとして飲み込みやすくもなり、受診する側としてはありがたいことだ。

気になるのは、会場に集まってきている住民の人数が、年々少なくなっているような気がすること。 正確な数値を比べたわけではないので、はっきりしたことは言えないけれど、前は受付をしてから1時間近くは待たされたのに、30分程度になり、10分かからなくなり、今回は待ち時間ゼロだった。 (これも、ありがたいことなのですけれど。) 住んでいる地域毎に会場を分けて日程調整している成果だけとは、言えないような気もする。 あの、狭い回転台の上でぐるぐると寝返りを打ったり、頭を下げるような姿勢の時には腕力で体を支えなければならないし、検査が終わった後の下剤での人為的な下痢など、年配者にしてみれば難しい状況なのかも知れない。 検診を受けたくても受けられない人がどのくらい潜在しているのか、そして、その理由はどこにあるのか、その辺りの把握は行政に期待したい。

で、バリウムを胃と腸に抱え込んだまま、足を伸ばして買い物を済ませ、父がお世話になっている施設へ。 何度か書いているが、その施設の運営会社は以前グッドウィルグループの傘下に入り、今度はニチイ学館の傘下へと移動しようとしている。 会社同士が資本提携するだけなので、直接的な影響は少ないが、時間が経つと運営方針などにじわじわと資本会社のカラーが染み出てくる。

かつて、グッドウィルの傘下に入った時には、ある日、館内のベッドが全て新品と交換されていて驚いた。 以前のベッドだって、そんなに古い物ではなかった筈なのに、だ。 普段のケアに当たってくれているスタッフによれば、新しいベッドは『コムスンベッド』というものらしい。 「本社の方針で、全ての施設で同規格のベッドを使うことになったんです。」、とのこと。 同じ傘下会社の製品を身内で購入し、売り上げを立てて利益を計上する・・なんともグループ企業のメリットを活かしたやり口である。(嫌味タラタラ。)

導入された『コムスンベッド』は、電動で姿勢を変えることのできるギャッジアップ機能も充実していたし、新しいベッドを使えるのは、そこで寝る本人にとっても気分の良いことだろうからと、深くツッコミもしなかった。(利用者がツッコンだからと言って、何現状が変わるわけでもないし。)

昨日、「ベッドの下に物を落としたようだから、拾い上げて欲しい。」と父に言われ、ベッドを移動しようとしたら、大の大人がふたり掛りでも、全く動かせないので驚いた。 横に10センチばかり滑らせることすらできないのである。 ストッパーがかかっているのかと思えばそんなものはないし、キャスターもなく、ただ単に床にベッドが載せてあるだけなのに、だ。 スタッフに尋ねても「そういうベッドなんですよね、これ。」 結局は上から寝具を取り除いてベッドマットまで持ち上げて、ベッド底の構造の隙間から腕を入れ、床に落ちた物を拾い上げた。

まあそんなベッド下だからゴミが溜まり、使った後のティッシュペーパーだの、綿埃だのがたくさん見つかってしまい、一気に大掃除会場と化した父の部屋。 やっぱり動かせない家具っていうのは問題だよなあ。 モップを借りてきてベッドの床下を掃除し、その床を乾かし、ベッドメイクをし直して、ようやく一仕事終えた気分になって帰ってきた。 こんなんなら、古くても以前の『コムスンベッド』じゃないベッドの方が、キャスターも付いていたし、掃除も楽だったし、果たして取り替える必要があったのだろうか・・などと、今更ながらちょっとイラッと来たのだった。

費用は回りまわって施設利用者の負担に跳ね返ってくる。 介護保険で商売が成り立たないと、こうして別の所から何かの利益を生み出してこなくてはならないのだろう。 それらを負担してゆくのは、実は末端の利用者なのだ。

図らずも大掛かりな掃除が適度な運動になったお陰か、下剤の効き目は良すぎるほどに良かった。

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