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2007.09.21

買い物

基本的に「あれも知りたい、これもやりたい」という性格なので、普段の食品の買い物でも、意識的にいろいろなお店へ行くようにしている。 2回続けて使うことはほとんどなく、個人経営の「八百屋さん・魚屋さん」レベルのお店から、全国的規模で展開している大型チェーンまで顔を出し、そのお店の特徴を楽しみながら日々の献立を考えるのが好きなのだと思う。 東京で暮らしていた時は、魚ならあそこ、肉ならここで、という風に、何店舗もはしごして買うのが日常的だったが、今住んでいる場所ではお店屋さんの数が少ないし、車を使わないと次のお店まで行けない距離で、移動距離が長ければそれだけ時間をロスすることになるから、ひとつのお店当りの購入量は昔に比べて格段に多い。 その分だけお店の特徴が毎日の献立に与える影響も大きくなる訳で、またそれを楽しんでいる自分も居る。

隣接している数市の範囲だけで、片手で足りてしまうくらいの店舗数の小型スーパーマーケットを運営しているような「ちょっとした会社」が、以前はそこそこあったのだが、流通・小売業界の再編の波が田舎にも押し寄せてきて、集客に成功している所には、大手資本が入ってきてしまうようになった。 そうすると当然のように、店においてある商品も変化してゆく。 「その系列のスーパーマーケットに行けば、日本中何処でも、同じような商品があまり差の無い価格で購入できる」、と言えるし、ひとつひとつの店舗の差が小さくなって、「何処に行っても同じ物しか置いていない」、と、逆に言うこともできる訳だ。 前は、隣町まで行けば違う商品を選ぶことができたのに、今は隣町のスーパーマーケットも同じ系列だから、どちらで買っても同じ、ということが多くなる。 陳列されている商品の数が増えたり、値段の差が小さくなったのはありがたいし、新しい商品も扱ってくれるし、近くで済むから便利なのだけれど、「あれもやりたい、これも知りたい」私には、ちょっとつまらない。 もっと自由な裁量が、各店舗の店長に与えられていても良いのになあ、と、ないものねだりをしてしまう。

こんな風にして資本は集中してゆくのだな、と、とても身近に見せてもらえている気がして、興味深い。 と、同時に、個人個人が自分でも意識しないうちに、他と違うことを受け入れないような地盤を押し付けられてゆくような気がして、心の奥で何かを危惧する気持ちも自覚している、今日この頃のお買い物だ。

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コメント

私も買い物はあちこち行きますが、どこに行ってもそれほど大差ない品揃えなのにもかかわらず、欲しい物をそろえるには1店舗じゃダメなんですよね。ま~こだわらなければ良いんでしょうけど、性格上そうもいかなくて…。

投稿: Mr.Spice | 2007.09.25 03:03

Mr.Spiceさん、そうそう、その感じなんですよ。
「こんなに商品が並んでいるのに、なんで欲しい物が置いてないんだ!?」の頻度が、高くなってきている気がします。 結局は通販利用したり、メーカーから取り寄せたりして・・だけど、最初からダイレクト・ショッピングだと、(ひょっとして)小売店で安売りしているのを見かけた時に、損した気持ちになって悔しい思いをするし、です。

そっか、これはこだわる性格がもたらす問題だったのか! お互い苦労しますけど、しょうがないですね、こればっかりは今さら、ねえ・・。 「類哀れむ」の気持ちです。

投稿: リーボー | 2007.09.25 08:05

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