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2007.11.17

見学

沼津で開催されている「技能五輪国際大会」へ出かけてみた。

詳細はリンク先を開いていただければと思うが、極々簡単に素人の印象を書くと、「国際的な『TVチャンピオン』みたい」だ。 与えられた課題を規定時間内に黙々とこなしてゆくことを、選手たちは求められているようで、観客としての入場は無料なのだが、世界各国から集まった若い職人さん達の仕事の最中に、集中力を欠いてしまうのではないかという申し訳なさが付きまとって、ずっと落ち着かない気分だった。 耳栓やヘッドフォンをかけて『自分の世界』を築き、作業に集中している選手も多かったし、「選手に話しかけないでください」「フラッシュをたかないでください」といった張り紙も多く見受けられた。 別に、秘密裏にするようなものとも違う気がするけれども、観客を集めるものでもないような、なんとも中途半端な感じを受けた。

競技の内容は当然ながら専門的で、素人からすればマニアックなので、作業中の選手を見ても、何をやっているのかなんてすぐには理解できないものも多く、逆に、そうではない比較的素人にもわかりやすい「料理」や「製パン技術」などのパビリオンには長蛇の列ができて、観客の入場制限をしていた。 全ての競技に素人向きの解説などがパネル展示されていれば良いのだが、どうもその辺りも中途半端。 その割には各所から会場までのシャトルバスの運営はかなり充実しているし、会場内の観客誘導もそこそこ上手くいっており、大会運営側が観客を歓迎しているのか、それとも仕方なく受け入れているのか、どっちつかずの状況が、こちらにも伝わってしまっているのが残念だ。

クリエイティブな要素を競うものではない大会のようなので、個人的には物足りなさが残ったのは仕方ないとしても、正確な基本的技術の上にこそ、クリエイティブな能力は活かされることを思えば、このような大会にも大きな意味があるのだろう。 それにも増して、黙々と作業に集中している人の姿というのは、それだけでももう既に、どこか神々しいような印象を含んでいる。 一種の美しさのようなものが感じられて、それが最も印象に残ったのが良かった。 まだ頭の中でまとまりがついていないのだが、「人と仕事」に関して、何か忘れていたような感覚を思い出させてもらうきっかけになったような、独特の美しさを感じ取ってきた。

大会運営に携わる方々、選手の方々、お疲れ様です。

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