お歳暮
お歳暮の品が、行ったり来たりする時期になった。 忙しそうな運輸会社のドライバー兼配達担当の方も、車から玄関まで小走りしてやって来る。
ここ数年お付き合いもだいぶスリム化したので、こちらから贈る相手は、事前に何が欲しいかを聞いてしまうような、ごく親しい相手ばかりとなり、ずいぶんと気楽になった。 何でも話せる相手というのはありがたいもので、「現在(いま)はたまたま食べなくちゃいけない『いただき物』がたくさんあるから、『お歳暮(お中元)を貰う権利』を保留にしておいてくれない?」などと言って、数ヵ月後にちゃんと「美味しい魚の干物の詰め合わせが欲しいの。」と、リクエストしてくれたりもする。 なんだか笑ってしまうけれど、「欲しい時に欲しい物を手に入れる権」を与えているのは、どんなものをリクエストしてくるか楽しみな感じだし、そのほとんどは食品のやり取りなので、あそこのお店のアレという風に、ピンポイントで応えられるのも嬉しい。 まさに、オーダーメイドの感覚である。 「オススメの甘いものを。」なんてリクエストされたら、俄然張り切って品選びしてしまう。
まあ、そんなにフランクなお付き合いばかりでは済まないのが、世の中というものかも知れないが・・。
中身が判らなくて「何かな?」ってわくわくするのも楽しいし、「喜んでくれるかな?」と品選びするのも面白いし、「これを食べてみたかった!」とピンポイントで叶うのも嬉しいし。 元々は贈り物をすることは、そんなに面倒で儀礼的なものじゃ無い筈だと思う。 どうせなら楽しんでしまいたい。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント