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2007.12.30

醤油とお酢と

田作り、酢蓮、柿なます、栗きんとん。 次々に作り上げながら、どこか絵を描いているような気持ちで、おせち料理の色合いを楽しんでいる自分が居る。 醤油の茶色、梅酢の赤、大根の白、レンコンのアイボリー、人参や干し柿の橙色、柚子の皮のレモンイエロー、クチナシで煮たサツマイモの黄色、それともちょっと違う栗のマットな印象の黄色。 西洋の料理とは異なる「和」の色使いに独特の趣を感じる。

普段はほとんど和洋折衷、いや、それどころか中華風もありエスニックもありの家庭料理なので、こんなに隅から隅まで和食の惣菜ばかりを設えていること自体が、我が家にとってはとても珍しいことであり、作り手としても襟を正すような気分になってくる。 何かと出番の多い醤油や酢、日本酒やみりんが、大きなボトルごと調理台に並んでいる光景もなんだか新鮮だし、一日中キッチンの空気の中にしっかりと醤油と酢の香りが漂っているのも、いつもと違って妙な感じ。 これはこれで悪くない。

私の作るおせち料理は、今風にアレンジしたものはほとんど無く、オーソドックスな昔ながらのものばかり。 若い頃はアレンジおせちのようなものも作っていたのだが、何故か飽きるのが早く、だんだん振り落とされてしまい、結局昔ながらのものばかりが生き残った形だ。 その代わりに毎食ちょこちょこっと追加料理を用意して、目先を変えるようにしてゆく。 おせち料理がコテコテの和食味だから、追加料理の方はそれ以外になることが多い。

黒豆や昆布巻き、伊達巻など一足先に出来ているものもあるので、煮物や鶏松風などは明日にまわす予定。 一年に一時期だけ、こんな風に思いっきり和食を作るのも、良い料理経験になっているような気がする。 なんだかんだ言いつつも、おせち作りはあまり苦にはなっていないのが幸いだ。

この時期は、日本中のいたるところでダシや醤油やお酢などの匂いが漂っていることだろう。 懐かしいような、セピア色の香りのような・・。

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