桜色のきんぴら
散歩の途中で土筆を摘んできた。 一昨日あたりから急に花粉症の症状が軽くなったし、そろそろウォーキングを再開しようかと目論んでいるのだが、とりあえず本当に外に居ても大丈夫かどうかを恐る恐る確認するような気持で、雨上がりの山道を歩いてみたのだった。 少しはグズグズするものの苦しくはない程度で、結局小一時間のんびりと陽の光を浴びて、たくさんの土筆を集めて帰って来た。 これなら本確的に再開できそうで嬉しい。
早速指先をまっ黒に染めながら袴を取り、水に放つと、あっという間にみずみずしさを取り戻してくれた。 パリッと張りが戻ったところでざるに上げ、手早くきんぴら仕立てに。 鍋に少量の胡麻油を熱して、ジャッと強火で炒め、味醂と醤油を同量で味付け。 出来上がりに煎り胡麻を振る。 たったそれだけのこと。
別に際立った味があるわけでもないので、シャキシャキした歯応えと少しの苦みを楽しむだけのことだが、それこそ「今だけしか味わえないもの」であるところが、唯一ありがたい部分かも知れない。 土筆の軸(茎)は加熱すると赤みを帯びて、ほんのり桜色になる。 そこがなんとも春らしくて好き。
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