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2008.03.27

いいかげんさも楽しみの内

ちょっとした路地を入ったら、無人の野菜売り場に出くわした。 合板パネルと壊れた家具の骨組みを組み合わせた俄か作りの棚に、塩ビのトタンを屋根代りに、茶筒の蓋に貯金箱のような横一文字の切り込みを入れただけの集金箱。 売りものは大根、菜花にサニーレタス、青梗菜、山東菜と、春らしい緑色が並ぶ。 丁寧に泥を落とされ、収められた透明ビニールの内側には水洗いされた後の水滴が残って、みずみずしい感じも春らしさを強調していた。

どれでも一つ100円だそうだが、よく見比べれば当然株の大きさも違い、小さな株はいくつも同じ袋にぎゅうぎゅう詰めされているし、調整の利かなかった半端ものだけを一袋に集めたものもある。 何が入っているのか考えるだけでも楽しくなったので、その半端ものを集めた袋を一つ、わざと品定めをせずに「えいやっ!」と買ってみた。 当たるも外れるもお楽しみだ。

家に帰ってきてから袋を開くと、どちらも小ぶりのカリフラワーとサニーレタス、紫色の茎をした菜花のトウ、ふだん草のような菜っ葉が出てきた。 毎日食事を作っている身としては、ちょこまかといろいろな素材が手に入るのは変化ができて嬉しい。 早速サニーレタスと茹でたカリフラワーをサラダに。 ちゃんと香りがあって上出来の野菜達だった。

先週は全く別件で通りかかった道に、卵の自動販売機を見つけた。 大きな飲み物の自販機に隠れるように設置されていたので、今まで気づかずにいたのだ。 コインを落として自分で扉を開けて中の卵を取り出す。 昔懐かしい感じの赤いネット状のもの(八朔柑が縦に4つぐらい入れられているような、捨てる前にくるくる丸めるとおもちゃのリンゴが作れるヤツ。)にゴロゴロと収められている。 試しに買ってみたら、予想を裏切るほどの美味しい卵で、新鮮さも申し分なし! 色々な地卵を試してきたが、ここ数年内で最も高得点だった。 しかもお値段も銘柄卵ほど高くない。 味をしめて、今週はわざわざもう一度足を運んだ。 今回はSS玉からLL玉サイズまでばらばらに混じって12個入り。 食べ盛りの子供がいる訳ではないので、フライを作るのにL玉の卵を溶いたら余ってしまう・・そんな時にも使い分けできるので、いろいろなサイズが混じってくれていた方が、実は使い勝手が良かったりするから、願ったり叶ったりでこちらも嬉しくなってしまった。

きちんと整えられて美しく、サイズも揃っている商品でないと、流通ラインに乗せるのは難しいのだろうが、食べ物は生き物だから本来個性もあり個体差も大きい筈で、それが自然なのだ。 偶然にも上出来の野菜や卵を手に入れて、そのことを改めて考えていた。 お店に卸せないようなものを無人販売で売っているとしても、そっちの方が美味しい上に何が出てくるかわからないお楽しみも加味されるなら、買う側としては大歓迎である。

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コメント

直売所いいですよね、うちも少人数なので、ちっちゃくて出荷できないようなちっこいのがいっぱい入ってるのとか、重宝します。
最近あんまり外をうろうろしないので、行ってないのですが、桜も咲いてるし、そろそろ行かなくっちゃ!

投稿: Mr.Spice | 2008.03.27 21:47

花粉症が落ち着いたら是非うろうろしてみてくださいね。 きっと春色がたくさん並んでいると思います。

商業や流通ベースではない、もっと局地的な地場の季節感がよくわかって、なんだか楽しくなっちゃいます。 同じ時期にどこも同じようなものばかり並んでいるのもご愛敬・・きっとそれが正しいことなのでしょうね。

投稿: リーボー | 2008.03.28 15:59

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